「かなちゃんパパの近況報告
~コーチング研修インストラクター取得までの道のり~」
第8回 コーチングセミナー経験談③
前回の2回は、コーチング研修インストラクターの資格を取るためセミナーの体験談をお話ししましたが、今回は、職場関連で参加したコーチングセミナーの体験談についてお話ししましょう。
コーチング研修インストラクターのセミナーとは異なり、こちらはコーチングを教わって職場で活かす2日間の研修でした。皆さんが初めて参加するのであれば、コーチングを体験する意味で、ロールプレイをたくさんこなして体験していく、こちらのセミナーの受講をお勧めします。
今回は職場関連のセミナーであったので無料でした。復習のつもりで参加しましたが、大変面白く、基本は同じなのですが、先生が変わるとここまで違う教え方があるのかと驚くばかりで感動しました。
ロールプレイの連続で、頭が常に活性化している状態で、熱くなっていました。家に帰ったあとも簡単には冷めてくれず、普段いかに脳を使わずに会話をしていたかが良く分かりました。
前回のセミナーでは使われなかった言葉が「ストローク」でした。このストロークと言うものが非常大事だと思いましたので説明しましょう。
ストロークとは、コーチングで言う「承認」の方法のひとつになります。
ストロークには「ふれあう」「接触する」と言う意味があり、「相互関係において、相手の存在や価値を認めるための働きかけ」をすることが人間関係を構築する上で大切であると言うことです。
ストロークは「心の栄養剤」であり、人が生きていく為に必要不可欠なもの、そして、情緒の安定や心身の成長はストロークによってもたらされるのです。
良好なストロークのやりとりは対人関係を促進させてくれます。
他者から贈られる的確なストロークは人の動機づけ、目標観を形成する効果をもたらしてくれるのです。ストロークがないと不安→不満→不平になることや、意欲が低下する、否定的な考えになる、行動が鈍くなる、注意が欲しくて問題を起こすなど心の問題を生じてしまいます。
①肯定的ストローク:ほめる・感謝する・挨拶する・笑顔を送る・話を聞く・アイコンタクトなど
②否定的ストローク:叱る・注意する・反対する・警告する・差し戻す・やり直させるなど
③ディスカウント:無視する・無反応・比較してけなす・情報を与えない・仕事を干すなど
ディスカウントは人をおとしめる、人格を否定するものであるため行ってはいけませんが、否定的ストロークは端的に起きた事実について行うことを心がけることで、フィードバックや修正を求めるなど前向きに進めることに繋がっていきます。
皆さんも、この「ストローク」を覚えて頂くだけで、コミュニケーション能力が一気にアップするのではないでしょうか。
2日間のコーチングセミナーは、ロールプレイの連続で、自己紹介、握手の繰り返しと言葉を発することの繰り返しでした。
座学ではない手法の講義は体験学習として一番良い方法ですが(シミュレーション教育に似ているかな?)、講師のファシリテーターとしての役割が重要なのが良く分かりました。
ファシリテーターは、やはりカリスマ性があり、柔らかい表情で、常に教えるのではなく、問いかけることから始めなければいけないのです。
人間力を持っているってことなのでしょうね。ロールプレイの後は、必ず振り返りをして自分の良い点を上げてもらい、自分を誉めてあげること、そして、改善点を上げることが大切です。ついつい、反省点ばかりに気持ちが行ってしまうので、誉めることから始めることが大事なのです。
満点法による自己採点や他者採点をすることも効果的な手法なのだなと思いました。
絶対に必要なのは、最後には必ず拍手をすることです。
ロールプレイの連続で息つく暇を与えず、私のような人と話すのが苦手と言うタイプでも、そんなことは言っている場合ではない状況にさせられ、否応なく話さなければならないようにする手法はとても有効なセミナーの方法なのだと感じました。
コーチングの内容は、前回のコーチングセミナーと大きな違いはありませんでしたが、理論的な部分を省き、自己体験によって職場に生かすセミナーであり、コーチングは面白い。早く使ってみたい。部下をコーチングで成長させたいと言う願望を強く感じさせてくれるセミナーでした。
私は、今までに院内教育も積極的に行ってきましたし、講演もしてきましたが、人を掴む話し方をしたいなと常々思ってきました。これからの教育活動を進める上で、ファシリテーターの手法を身につけることが目標です。
今回の講師の方とお話ができる機会も作れ、メール等でアドバイスを頂けるようになりました。前回のコーチングセミナーの講師の方は、私にとっては恩師と言う感覚でしょうか。そして、今回の講師の方は師匠であります。
師匠から、講義の終わりには「ピークエンド」を迎えられるイメージを持って講義を進めていくことが大事だと教わりました。「ピークエンド」とは、講義の終わりに、会場が一体感を持ち、感動を覚えるような状態のことだそうです。
こんな講義がいつかできるようになりたいと願いながら努力を続けたいと思いました。
ちょうど、明日、講演があります。「ピークエンド」をイメージしながら、本日、飛行機で現地に向かおうと思います。
やっぱり、人との出会いはとても大切ってことですね。
次回へ続きます。。。
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