ライフ・生活について

ワークライフバランスを考えるとき、ともすると、個人主義的観点から自分自身が「どう働くか、また、どう余暇をすごすのか」、時間的・経済的なメリット・デメリットを秤にかけてはいないでしょうか?それは、個人の自由が尊ばれる現代において、決して間違ったことではないと思います。しかし、「人は一人で生きているのではない」という事実に基づいて、計画を立て前に進まなければ、望んでいる「ライフ」とはかけ離れた結果が待ち受ける気がしてなりません。

 人が自身の幸福を求めるとき、周囲がともに幸福になってはじめて真の幸福が得られるという考えに賛成です。そのためには、単身者であるなら親兄弟や友人達など周りの人たちを、結婚すればパートナーとその家族を、子どもを授かったらその子の成長と可能性を、自分の人生に組み込んでトータルに考えることが大切だと思います。

それは、言葉を替えるなら、私たち一人一人を取り巻く環境を、ひとつの生き物のように捉えることができ、それがすなわち私自身なのだと思えたとき、「ライフ」はいい方向へ動き出すのではないでしょうか。(文責:松本)