先週の続きを紹介させていただきます。
5~10年後に到来する“大介護時代”とは?
・2020年頃には団塊世代がいっせいに介護世代に入る5~10年後には、組織の中核を担う団塊ジュニア(現在30~40歳)が従介護者になり、育児で休む女性の数を介護で休む男性の数が超える
→ 介護する側となる団塊ジュニアは既に共働きが多い世代であり、兄弟姉妹も少ない。つまり、男性社員やマネジメント層も介護休業や短時間勤務を取得せざるを得ず、時間の制約なく働ける社員、というのは例外的な存在となります。労働力の質そのものが今とは大幅に変わることになります。
→75歳以上の高齢者の約3割は要介護状態にあります。この数字は、夫婦の4人の親のうち1人の親の介護が必要となります。
参考)小室淑恵:「改訂版 ワークライフバランス–考え方と導入法–」;日本能率協会マネジメントセンター
講座を受講して、“今のうちからどんな働き方でもやっていける職場環境すなわち優秀な人材確保とともに、大量介護時代に向けて「働きたい」「働き続けられる」と思ってもらえるような職場に今から変革していく必要に迫られている。”ことを感じました。
興味のある方は、当講座の課題図書である 「 小室淑恵:「改訂版 ワークライフバランス-考え方と導入法-」;日本能率協会マネジメントセンター 」を参考にして下さい。
※ワーク・ライフ・バランスとは?
「仕事」と、育児・介護・スキルアップ・地域活動・趣味等「仕事以外の生活」との調和がとれ、その両方が充実している状態をいい、この推進が、企業・個人・社会が抱える現代のさまざまな課題(少子高齢化・労働人口の減少、優秀な人材の確保、社員の意欲向上定着・長時間労働の削減・生産性の向上・雇用形態の多様化)の解決に有効であると言われており、他の先進国をはじめ、わが国でも徐々に浸透してきている。