【解説(全5回)】育児休業制度について①

 

育児休業の主な制度として、5つの制度があります。

それぞれについて全5回で解説させていただきます。

 

・育児休業

・勤務時間短縮等の措置

・時間外労働の制限

・深夜業の制限

・子の看護休暇

 

今回は育児休業についてです。

育児休業制度については法第5条~第9条に記載されていますが、解説すると以下のようになります。

 

育児休業

 

制度概要

1歳(一定の場合は1歳半)までの子を養育する親が休業を取得する制度

 

適用除外労働者

1.日々雇用される者

2.期間雇用者(一定の要件を満たした期間雇用者は対象となる)

3.労使協定により除外される以下の者

 

3-1.勤続1年未満の者

3-2.労働者の配偶者が次の(イ)~(ニ)の要件をすべて満たす場合も含む

 (イ)職業に就いていない、または週の所定労働日数が2日以下

 (ロ)負傷、疾病または精神上・身体上の障害により、子を養育することが困難な状態でない

 (ハ)産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)以内でないか、産後8週間を経過している

 (ニ)子と同居している

3-3.休業の申出のあった日から1年以内に雇用関係が終了する労働者

3-4.週の所定労働日数が2日以下の労働者

3-5.内縁の妻(夫)等で休業申出にかかる子と法律上の親子関係がある者が前記(イ)~(ニ)の要件をすべてみたしている労働者

 

 

休業期間

子が出生した日から子が1歳に達する日(誕生日の前日)までの間で労働者が申し出た期間(原則として1人の子につき1回)

 

備考

法改正により、以下(イ)~(ロ)場合には、子が1歳6か月に達するまで育児休業ができる

 (イ) 保育所に入所を希望しているが、入所できない場合

 (ロ) 子の養育を行っている配偶者であって、1歳以降子を養育する予定であったものが、死亡、負傷、疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合

 

 

育児・介護休業法の詳細についてはコチラを参照して下さい。

厚生労働省ホームページ

 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/jigyou_ryouritsu/ryouritu.html

 

パパの育児のためのパンフレット(厚生労働省)

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/wlb_120621.pdf

 

 

 

 

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【連載】かなちゃんパパの奮闘記 ~掲載を終えて~

 

イクメン(ベテラン臨床工学技士)の「両立」の記事の掲載を連載させていただきましたが、いかがでしたか?

 

“参考になった”などのお声をいただきました。

ありがとうございますm(__)m

 

 

私見ですが、連載を振りかえり、ポイントを挙げさせていただきます。

 

 

<パパ、夫として>

※  出産までの経過を夫婦で分かち合うこと

※  育児にパパが参加したことによる娘さんとの愛情構築

※  ご両親との生活

※  主夫の家庭と仕事の両立

※  子供の発熱など

※  娘の行事への参加

※  小学校の交差点の旗振り当番

※  妻と夫とのお互いの協力

※  職場の協力

※  職場や保育園の立地条件

※  幼稚園・小学校の友達や親御さん達との関係

 

 

<上司として>

〇自分を含め、家族が病気になったりして急に休みを取らなければならない時

 

→3名が2名に欠けることは業務を遂行するのには厳しい状況になりますが、「お互い様」と言う当たり前の気持ちで、休まなければいけない時は、快く「休んで大丈夫だよ」と答えられる気持ちを持つこと。

 

→部門の長になった時は、常々、私自身が協力してもらって両立できたことを伝え、「今は協力する立場ばかりになるかもしれないけど、いずれ協力してもらわなければいけない立場になることが絶対あるから、「お互い様」と言う気持ちを忘れないで協力しあって業務にあたってほしい」と伝えていた。

 

 

臨床工学技士は様々な仕事を頼まれ、それが増加する一方

 

→5名いる部所であれば、4名で100%こなせる業務を考えて、依頼される業務を調整する。

→特に長期的な仕事に対しては十分な検討をする。

 

5名で100%の仕事を請け負って、誰かが長期的に休まなくてはならなくなり、自転車操業で5名分の仕事を4名でこなせたとしても、心に余裕がなくなれれば事故につながるかもしれない。更に誰かが風邪をひいて休むなんてことになり、業務が継続できなくなった時に一番に迷惑を被るのは患者さんです。5名だったら4名で100%の仕事量。このぐらいの業務量に調整し制御することが上司の役割でもあるのではないでしょうか。

 

 

 

今回の連載では多くのことを学ばせていただきました!

長編の記事を書いて下さり、本当に感謝いたします=^_^=

 

 

 

 

愛犬 マックスくん、可愛かったですね。

 

 

 

 

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【連載(全7回)】かなちゃんパパの奮闘記 ~第7回(最終回)~

 

【おわりに】

 

 私の経験談を書かせて頂きましたが、出産前からの「主夫」をしてきたことで、娘との関係構築は二十歳を過ぎた今でも上手くいっています(多分…)。「友達関係」と言う私の望みも叶ったようです。今でも時々、娘と焼き鳥屋で酒を飲むなんてこともしています。こんな幸せがいつまで続くでしょうか…(酒豪は父譲り。すでに私を越えている娘に戦いを挑む気持ちはありません…)。

 

最後に、我が家の愛犬・マックス(♂)の成長を見て頂けましたでしょうか。
犬種はパピヨン。3カ月で我が家に来た時は600gでしたが、3歳となった現在の体重は6Kgです。ペットショップで妻が一目ぼれして購入。 購入時の説明を受けると、子供ができた時の様な緊張感と育てられるだろうかと言う不安感を持ちました。無事に3歳を迎え、我が家の大事な息子、ハンサムボーイは大活躍中です!

 

                  Fin

 

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【取材こぼれ話】自治医科大学附属さいたま医療センター②

 

自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部へ取材へ行った時のこぼれ話の続きです。

 

ランチメニューです!

何種類もあって、とっても美味しいランチでした(^^ゞ

ランチをいただきながら、リラックスしてお話を伺うことが出来ました。

 

 

次は、字数の都合で会誌へ掲載出来なかった部分をいくつか紹介します。

 

※ 育児後の復帰について

(梅田さん)

自分は育休中でも日々医療は進んでいる。戻った時に浦島太郎状態になってしまうので、早めの復帰を目指したいです。あと、最近の学会は、託児施設が出来るようになって良かったが、昼食持参というところが難点で今でも利用したことはありません。

  (司会:熊切)

日本臨床工学会は徳島(H21)から、託児ルームを設置しておりますが、こういう現状(育児期間中は肩身がせまく、学会に参加したい旨を言いにくい、もしくは参加が許されないケースもあると聞く)なので利用者はまだまだ少ないのが現状のようです。しかし、ないよりはあったほうがいい。これから結婚・育児を迎える方にとっても、学会会場に託児ルームがある、という事実が大切かと思います。

 

※復帰後の勤務変更など

(草浦さん)

最初の育休の後に職場に戻ると透析勤務に変更させられた。それには納得がいかず、その旨をその時の上司へ伝えたところ、“気持ちはわかるけど、今は大変な時期で育児と体調を整えることが大切だから今はあきらめて”と言われ“そうなのか?”と従ったが、やはり納得いかず、“他に方法があるはずだ”と考えた。そこで、2人目の子供の時は上司に自分の考えをしっかり伝え、妊娠中も育休の後もポンプの仕事もこなした。やはり“それでもまずはやらせて欲しい、やっていく上で無理が出てきたら考える”ということを伝えていくことで環境が整っていくのではないかと思います。

  (百瀬)

男性(上司)も、言われればその時は判断できなくても後で考えると思うので、あきらめたり、遠慮して言わないでいるよりも言った方がいい。例えいい応えがなくても、繰り返し訴えることも必要だと思う。

 (熊切)

言いたいことが言える環境作りは大切。女性が1人でなかなか言えない環境や、聞く耳を一切持たないような頑固な上司のこともしばしば聞かれます。

 

 

ご協力くださったママさん技士のお二人です。

働くお二人はとても素敵でキラキラしていました=^_^=

 

 

取材の最後に皆さんで記念撮影!(^^)!

会誌へも掲載させていただいた写真です。

 

お忙しい中、取材にも快く応じて下さいまして本当にありがとうございました!

 

 

 

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【取材こぼれ話】自治医科大学附属さいたま医療センター①

 

社)日本臨床工学技士会会誌44号(2011年)で紹介させていただきました。

 自治医科大学付属さいたま医療センター臨床工学部へ取材に行った時のこぼれ話です!(^^)!

 

                            

取材は、臨床工学技士の仕事の中で、特に人工心肺領域での女性技士のポンプの仕事と育児の両立について取材しました(技師長、育児中の女性技士2名とお話をさせていただきました。)。

 

取材記事はこちら

 http://jacet.net/gender/?page_id=205

 

 

自治医科大学附属さいたま医療センターの外観です。とても大きくて素敵な施設でした。

全体の写真がうまく取れず、お見せできないのが残念です。

 

 

…そこで、施設の模型が展示してありました(^^ゞ 

とても大きくて素敵なご施設ということがおわかりいただけましたか?

 

 

百瀬技師長に施設を紹介していただきました。

 

 

医療機器管理室です。

ただ今、点検中。。。

 

 

人工心肺装置です。

モニタの所に可愛い赤ちゃんのお写真が…

 

 

臨床工学部の部室です。

 

 ママさん技士の机です。

…ここにも赤ちゃんのお写真!

 

次回へ続きます。。。

 

 

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『施設紹介』『スタッフ紹介』について!(^^)!

 

事例紹介『施設紹介』へ記事をUPしました!

施設は会誌44号にて紹介しました”自治医科大学附属さいたま医療センター”の取材記録です。

 

記事はこちら

http://jacet.net/gender/?page_id=205

 

 

そこで!(^^)!

 

【取材こぼれ話】を、次回のブログで紹介させていただきます。

会誌44号には載せきれなかった情報をいくつかUPしますので、是非ご覧になって下さいね=^_^=

 

 

【取材こぼれ話】で紹介する写真のうちの一枚『ランチメニュー』です!

 

 

それから、ブログの上にある『スタッフ紹介』の欄へ、自己紹介記事をまとめて掲載しました!

(一度、ブログに載せた記事です。)

 

スタッフ紹介はこちら

http://jacet.net/gender/blog/?page_id=2

 

 

 

 

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【連載(全7回)】かなちゃんパパの奮闘記 ~第6回~

 

【部内、上司としての環境】

 

 自分を含め、家族が病気になったりして急に休みを取らなければならないことは当たり前のことの様に起こります。3名が2名に欠けることは業務を遂行するのには厳しい状況になりますが、「お互い様」と言う当たり前の気持で、休まなければいけない時は、快く「休んで大丈夫だよ」と答えられる気持ちを持っていることだと思います。

 

  部門の長になった時は、常々、私自身が協力してもらって両立できたことを伝え、「今は協力する立場ばかりになるかもしれないけど、いずれ協力してもらわなければいけない立場になることが絶対あるから、「お互い様」と言う気持ちを忘れないで協力しあって業務にあたってほしい」と伝えていました。

 

また、これは上司としての立場をしっかりと持たないといけないことですが、臨床工学技士には様々な仕事を頼まれ、増加する一方だと思いますが、5名いる部所であれば、4名で100%こなせる業務を考えて、依頼される業務を調整することです。特に長期的な仕事に対しては十分な検討をしなくてはなりません。お断りすることはとても難しいことですが、5名で100%の仕事を請け負って、誰かが長期的に休まなくてはならなくなり、自転車操業で5名分の仕事を4名でこなせたとしても、心に余裕がなくなれれば事故につながるかもしれません。更に誰かが風邪をひいて休むなんてことになり、業務が継続できなくなった時に一番に迷惑を被るのは患者さんです。5名だったら4名で100%の仕事量。このぐらいの業務量に調整し制御することが上司の役割でもあるのではないでしょうか。

 

 

第7回につづく

 

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スタッフ紹介⑥(全6回)

 

スタッフ紹介の最終回です!

 

スタッフ紹介

 

名前 髙橋 純子

性別:女性

年代:40歳代になって1.5年(性格は素直ではないことがうかがえる)

住まい:京都府

勤務:梅花女子大学 看護学部

好きな食べ物:おやつ全般(暇があれば口が動いている)

好きな俳優:渡辺謙(笑った時の目尻のしわがよろしい・・・)

自分の夢:看護と、臨床工学の融合した研究をすること。

技士会での夢:京都の技士会でも男女共同参画に取り組むため、委員会を立ち上げます。                 地方の意見を全国に届けるためにまずは、京都での活動を活性化させていきたいです。

 

ひとこと

正規の職員・従業員は男性80.8%、女性46.4%、非正規職員・従業員は男性8.5%、女性40.3%であり、女性の正規雇用は男女格差が生じている現況は否めない。女性の25~44歳の5人に1人は離職理由を「育児」とあげ、無業、キャリアの中断、短時間労働など問題が生じ、子育て世代をフォローする環境整備が必要である。

 

林直子、鈴木久美、酒井郁子、梅田恵(2012).成人看護学 成人看護学概論,南江堂,40-41

 

 実は、この文章は、私の大学で使用する成人看護学概論のテキストの中に記載されていたものを一部引用しました。看護学生はワークライフバランスという言葉を知り、卒後職場で活躍します。

 看護職は女性の多い職場で、離職率も高く育児が原因でリタイアされる方が多いです。このことから、看護協会では復帰前の研修制度を取り入れ、スキルの再習得をする場を設け、円滑な復帰ができるよう支援しています。

 臨床工学の分野でも、男女問わず同様のことができ、キャリア支援などに取り組めればと思います。まずは他団体がどのようにして雇用安定に尽力しているか勉強しないといけませんね。

 

参観のひとこま

 

 

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スタッフ紹介⑤

 

引き続きスタッフ紹介をさせていただきます!

当委員会の担当理事です=^_^=

 

スタッフ紹介

 

名前 高橋 秀暢

性別 男性

年代 30歳代後半

住まい 広島市

勤務 広島大学病院

好きな食べ物 マンゴージュース 

好きな言葉 Stay hungry,Stay foolish

習い事 水泳 

 

男女共同参画活動への考え

奇しくも日本では、我々が担う高度医療の促進によって「少子高齢化」が加速し、それに伴い「核家族」という家族形態が顕著になっています。この、「少子高齢化」や「核家族化」の促進は、労働力の減少が進むことが予想されており、就業・地域活動・政治・行政等さまざまな分野における女性の参画が必要とされる中、政府は1999年5月に早々にも男女共同参画社会基本法を制定しました。この男女共同参画活動は家庭の家計の安定化が少子化を抑制することを期待しており、少子高齢化、国際化などの社会変化に対応し、豊かな社会を実現するためにも女性の社会参画は今後も一層拡大していくものと考えられています。

日本臨床工学技士会としても、男女共同参画意識の普及啓発に努めるとともに、女性の社会参加を促すため人材育成や学習機会の提供等の活動が今後の課題であると認識しています。

私見ではありますが、私は男女参画の究極のポイントとして仕事と家庭生活との両立促進であると思っています。特に長時間労働をベースに子育てなどを考えるのではなく、両立をベースに働き方を考えるというコンセプトが大切なのではないでしょうか。男女参画両立が成り立つためには女性が社会に出ていけるように「男性よ、どうぞ家事を手伝ってください。どうぞ育児に参画してください。」という見方が必要だと感じています。

 

 

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【連載(全7回)】かなちゃんパパの奮闘記 ~第5回~

 

【仕事と家庭の両立】

 

 ここまでは、私の「主夫」としての奮闘記?を述べてきましたが、妻も仕事と家庭を両立するための苦労はたくさんあったと思います。やはり、基本は、夫婦がタッグを組んで育児に取り組む姿勢なのだと思います。と言うより、妻の方が私を上手く手の上で転がして、それに乗って私が奮闘していたのかも知れません。妻の操り人形としては上出来だったと思います。

 

   しかし、全て妻と二人でできたわけではありません。私も妻も、職場の協力もあり、理解して頂いたからだと思います。また、妻(マイコプラズマになりました)や娘(川崎病で入院しました)、私(1か月のアメリカ研修がありました。副鼻腔炎の手術で入院しました)が長期的に人手を必要とする時には、妻の実家の皆さんの助けがあったからと感謝しています。

 

公舎が私の職場の裏にあり、保育園の送り迎えなどの立地条件として良かったこと。保育園と幼稚園が一緒に経営されているところで、幼稚園までは友達や親御さん達との関係が作れ、小学校までもそれが継続できたなど、いろいろな条件が良い方向を向いていたのだと思います。妻と私の二人で仕事と家庭の両立がほぼできたのは、たくさんの方々の協力以外に何もありません。感謝してもしきれないぐらいです。

 

 

第6回につづく

 

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