第34回日本臨床工学会(福井) ワークライフバランス委員会企画のご案内

ワークショップ5 事前登録のご案内

日時:5月19日(日)13:05-14:50
会場:第5会場(ザ・グランユアーズフクイ3F 天山)
定員:90名
  ※会場参加無料 (事前申し込み優先/残席あれば当日参加も可)

【ワークショップ概要】
心理的安全性とは、自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態を言い、職場においては、上司や同僚に異なる意見を言ったとしても、人間関係が破綻したり、相手から拒絶されないと感じる状態にあることを指します。心理的安全性の高い職場では、1)意見の対立を恐れず発言できる→活発なコミュニケーションが期待でき、業務改善や働きやすい環境の構築につながる。2)互いの間違いを指摘しあえる→チームとして協力しあえる環境であり、パフォーマンスが向上し作業効率の改善が図れる。これらは、職場においてメンバーが業務に対し同じ姿勢や意義を持って取り組めることに繋がっていきます。

このような心理的安全性の高い職場の構築には、【対話】と【リフレクション】が必要不可欠となります。【対話】とは、互いを尊重しあい相手の価値観を理解することで、互いの認識のズレをすり合わせて言語化し、相互理解を深める事を言います。そして、相手の価値観を理解するためには、まず自身を理解することが必要で自己理解も対話の必要な要素となります。【リフレクション】とは、自身の言動を含む経験について客観的に振り返りをおこなう事を意味します。この【リフレクション】を【対話】を通しておこなうことで互いに気づきを促す事になり、そこから改善点への到達や省察へつなぐことができます。

参加者の事前申込み

*会場参加無料 (事前申し込み優先/残席あれば当日参加も可)
*本プログラムへ参加登録される方は、学会への参加登録が必須となります。
*こちらにご入力いただいた情報は、当該ワークショップ運営以外には用いることはございません。

第33回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画についてのご案内

第33回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画について

職場における“対話の在り方”を考えるワークショップ
~他者理解と自己理解を深める~

 

ワークショップ 8

職場における“対話の在り方”を考えるワークショップ~他者理解と自己理解を深める~

日 時 : 7 月 2 2 日 ( 土 ) 1 5 : 3 0 ~ 1 7 : 0 0
場 所 : 第6会場 広島国際会議場 B2ラン1
形 式 : 会 場 参 加 無 料 (事前申し込み優先/残席あれば当日参加も可能)
定 員 : 36名
*本プログラムへ参加登録される方は、学会への参加登録が必須となります

 

[座長]
須賀里香(埼玉医科大学総合医療センター 臨床工学部)
畑 秀治(神戸市立医療センター中央市民病院 臨床工学技術部)

[ファシリテーター]
宮本 直(独立行政法人国立病院機構東京病院 麻酔科)、入江記代(一般財団法人杏仁会 江南病院)、上田貴美子(済生会吉備病院臨床工学科)、郷丸裕見子(寺岡記念病院)、卜部可南(県立広島病院 臨床工学科)、平 賢一(広島赤十字・原爆病院)、藤原健児(日本鋼管福山病院)

[WS8-1 イントロダクション]
亜厂耕介(地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立神経病院 麻酔科)

[WS8-2 まとめ]
山田紀昭(済生会横浜市東部病院 TQM センタ)

 

ワーク・ライフ・バランス委員会は、生活と仕事の調和した「相乗効果・好循環」を達成すべく、会員のひとりひとりが、ライフデザイン、キャリアデザインという自分の人生をデザインできるように支援することを目的とし活動しています。また個人だけではなく、職場の環境や体制の改善方法など、新しい職場環境デザインを提案できるように、「生活と仕事の調和」がとれた組織の実現も目指し、情報提供を行っています。

 これまで学会での委員会企画では、『キャリアデザイン』、『アサーティブコミュニケーション』、『タイムマネジメント』など、ワークショップなどを通じて提供してきました。これらの概念は各自の「生活」と「仕事」のバランスと相互作用による、幸せな人生設計に役立つと考えています。この実現には、職場においても家庭においても「自己を理解する(自身の強みや弱み、傾向を知る)」そして、「他者を理解する(他者が何を大事にしているか、どんな“ものの見方“をしているのか)」ことで「攻撃的自己主張」を回避し、双方が尊重された関係性を構築することが必要となります。しかし、「自己理解」と「他者理解」は、自身の価値観と向き合い、他者の価値観との違いを理解するという点で、非常に難易度は高いと言えます。

今回は『ワークショップ』の手法を用いて、まず「自己理解」をし、立場の違う他者を理解するために、思いや価値観を抽出し討論することで、互いの違いを理解し、どのように歩み寄れるか対話の深め方や、傾聴の大切さへの「気付き」を提供することを目的とします。

 ワークライフバランスのグループワークに参加し、現在のコミュニティー以外の参加者との対話を通じて、「気づき」を実感していただければと考えています。みなさんの参加をお待ちしています。

[事前申し込みはコチラから]

 WLB委員会企画ワークショップ事前申し込みフォーム

こちらは第33回日本臨床工学会ワークライフバランス委員会企画ワークショップの事前申し込みフォームです。

日 時 :7 月 2 2 日 ( 土 ) 1 5 : 3 0 ~ 1 7 : 0 0
場所 :第6会場広島国際会議場B2ラン1
形 式 : 会 場 参 加  無 料 (事 前 申 し 込 み 優 先 . 残 席 あ れ ば 当 日 参 加 も 可 )
定員 : 36名
*本プログラムへ参加登録される方は、学会への参加登録が必須となります。こちらにご入力いただいた情報は、当該ワークショップ運営以外には用いることはございません。

 

当該セッションのポスターは以下をご参照ください

第32回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画「時代に輝くための働き方 “世界と比べたら見えた、未来のワークライフバランス”」 【第7会場 / LIVE配信】【オンデマンド配信 5/30~6/30】

第32回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画
ディスカッション 2022/05/15(日)14:30 ~ 16:00【第7会場・LIVE配信】
         ★オンデマンド配信 5/30(月)~ 6/30(木)
「時代に輝くための働き方 “世界と比べたら見えた、未来のワークライフバランス!”」

 

■概要
このディスカッションでは、「世界を見据えた臨床工学技士」を示すうえで知っておくべき国内外のワークライフバランス(以下WLB)に関する情報を共有し、わたしたちの未来の働き方についてディスカッションする機会になればと考えています。

■演者(予定)
エクランド 源 稚子*1、千葉 祐子*2、児島 克明*3、福田 恵子*4、入江 記代*5

*1ノースイーストン大学ブーベ健康科学大学 看護学部、*2なし アメリカワシントンD.C、*3シンシナティ大学医学部周産期研究所 新生児学/肺生物学部門、シンシナティ小児医療センター小児科、*4厚生労働省健康局 結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室、*5一般財団法人杏仁会江南病院  臨床工学科

お時間あれば足をお運びください。会場にてお会いできること楽しみにしております。

第31回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画 【リアルタイムもしくはオンデマンドにてワークショップをお楽しみください】

第31回日本臨床工学会 ワークライフバランス委員会企画
 ワークショップ4  2021/05/23(日) 13:10 ~ 14:40
「明日からの挑戦につなげるWLB -私の望む姿を発見するワークショップ- 」

【企画のねらい】
「あなたは、自分の大切なモノを知っていますか?」
人生において、起こり得るイベントは多々あります。
育児、介護、 キャリアアップ等、一人ひとり異なるもので、またそれはライフステージによって変化するものです。
私の望む姿”を発見 するためのその第一歩として、このセッションでは「自分自身を知ること」から始めます。それはいわば、”自分探し”の作 業です。「今、自分がするべきことは?」「将来しなくてはならないことは?」などの問いから、現状を阻害している枠を 認識し、自分の望む姿を実現させるための梯子掛けをします。

~どんなキーワードをきっかけに人生デザインについて考えますか?~
残業削減、時短労働、テレワーク、女性活躍推進、育児、介護、家族との時間、通院、趣味、地域活動、仕事と家庭の両立、 サードプレイス、キャリアプラン、お金、ダイバーシティ

ライブ配信は「5月22日~23日」※WLB企画は上記時間にてお楽しみください
オンデマンド配信は「5月28日~6月11日」までお楽しみいただけます。

以下からワークショップにて使用する「ワークシート」を事前にダウンロード(印刷)していただけますと、より効果的にご参加いただけることと存じます。

2020.05.23 WLBワークシート

外出自粛

 新型コロナウイルス感染拡大で、飲食業などは営業自粛、企業はテレワークを要請され、多くの国民が自宅で過ごすことを余儀なくされる事態となりました。一方病院に勤務する多くの臨床工学技士は、院内の感染対策や医療材料の不足で慌しい日々を過ごしたと思います。私の施設も重症患者を受け入れる施設であったので、一時院内全体が大きな緊張を強いられる日々が続きました。

 でも悪いことばかりではありませんでした。いつか手をつけなくてはと思っていた、荷物であふれていたクローゼットや趣味の道具で足の踏み場もなかった納戸もすっかり綺麗になったのです。庭にも手を入れることができ、狭かった金魚の水槽も陸亀の小屋も大きくすることができ、我が家のペットは快適な生活ができるようになりました。
 再び感染拡大による規制は望みませんが、今までと違う日常は価値のある経験だと思いました。

 

もも@

私のおススメ書籍「ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由」

「介護の問題は、そのうち考えなくちゃいけないだろうな~。」
こんなことを思っている方も多いのではないでしょうか?今回は、ぜひ読んでいただきたい書籍の紹介をさせていただきます。それが、酒井譲さんの「ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由」です。本書の著者である酒井穣さんは、企業の取締役を務めながら20年以上母の介護の経験を基に「介護離職をせず、介護者も被介護者も幸せになろう!!」このようなテーマで、講演活動をされています。酒井氏は、「介護離職」のリスクを示し、仕事と介護を両立させる考え方や具体的な方法を示しています。私も、この書籍に心を打たれ当院で「介護離職防止セミナー」を開催していただきました。

書籍の中で印象的だった言葉は、
「介護とは「自立支援」です。そして自立とは、誰にも頼ることなく生きられる状態のことではありません。真の自立とは、その人が依存する先が複数に分散されており、ただ1つの依存先に隷属(奴隷化)している状態から自由であることです。ですから介護とは、ただ1人に依存させることではありません。
介護離職して親を1人の子だけに依存(隷属)させるのではなく、依存先を分散させることが真の自立支援なのです。」  酒井譲

これはセミナー中でも何度も強く語られました。
書籍では、酒井氏がセミナーでは時間の関係で語れなかったことが、詰まっています。

第1章 介護離職につながる3つの誤解
 誤解①介護離職をしてもなんとかなる
 誤解②介護離職をすれば負担が減る
 誤解③子供が親の介護をすることがベスト
第2章 介護離職を避けるための具体的な方法
 方法①介護職(介護のプロ)に人脈を作る
 方法②家族会に参加する
 方法③職場の支援制度と仕事環境の改善に参加する
第3章 介護を自分の人生の一部として肯定するために
 指針①介護とは何かを問い続ける
 指針②親と自分についての理解を深める
 指針③人生に選択肢がある状態を維持する

介護の問題は、誰もが経験する可能性を秘めています。介護する立場になる場合もありますし、被介護者になる場合もあります。まったく他人ごとではないことですね。家族やそれに関わる人が皆でハッピーになるために、しっかり事前に勉強し知識をつけていくことが重要な事なのかもしれません。

山田紀昭

「定時で帰ります」が守る子供の心と体~親子の幸福論~

日時 11/26(火)18:30-20:00
場所 毎日新聞東京本社 毎日メディアカフェ※(東京メトロ 東西線 竹橋駅)

※毎日メディアカフェは、様々な企業や自治体、NPO/NGOや大学の環境活動を取り上げ、マルチメディア展開で紹介する情報発信基地です。時には、企業と企業、企業と自治体といった、様々なコラボレーションも実現。持続可能な環境実現を目指す、という共通の目標を掲げる企業や団体が、業界や業種、立場を越えて出会い、語り合う場にもなっています。


 なぜこのイベントへ参加したか?というと、WLB(ワークライフバランス)に対する臨床工学技士会と社会間の認識乖離の有無を確認することと、純粋に子育てをする親としてテーマに惹かれたためです。WLBのための働き方改革は、自身の健康確保として捉えるだけでなく、家族と過ごす時間や自身を豊かにする時間を確保する、それによる副次的な影響を考慮した『Well-being』を目標とした働き方が求められているのではないでしょうか。
 テーマである「定時退社」について職場環境や周囲の人間からの理解を深めるにはどうすればいいのか。毎日新聞ニュースサイトの「医療プレミア」で連載している北里大医学部の可知悠子講師と、子育て当事者の声を集め国などに対して提言している「みらい子育て全国ネットワーク」の天野妙代表からの講演や、参加者間のディスカッションから、医療界と異なる視点と意見に触れる貴重な場となりました。
 親の長時間労働と子どもの健康へおよぼす影響については、欧米で盛んに研究がされています。昨今叫ばれる「WLB施策の充実」や「働き方改革」の中で長時間労働削減に主眼を置くのは、長時間労働が子どもの健康や発達にネガティブな影響を及ぼすことが示唆されているためです。これを回避させるための一つの試案として「親の定時退社」がありますが、 周囲への理解が進まずにマタハラ・パタハラ・ケアハラといった言葉が生まれるまでに問題化されているのが現状です。
 少し前に、TBSのドラマで「わたし、定時で帰ります。」が吉高由里子主演にて放送されていました。当初は、権利を主張して断固帰る社員のお話しかな?と思っていましたが、そこには働く「人」や働き「方」の多様性が描かれておりました。ダイバーシティ&インクルージョンが重要なポイントで、その前段的な知識や価値観と向き合うことが今後推進していくための第一歩となるのではと感じました。

東京都立神経病院
亜厂 耕介


[働き方に関するindex]
・日本の男女平等指数(GGGI)121位(2018年は110位、世界経済フォーラムジェンダーギャップ指数)
・男性の育児休業取得率は6.16%(厚生労働省 平成30年度 雇用均等基本調査)
・出産後の退職50%(国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」)
・正社員へ戻れる母親は2割程度(東京都 2017年子供の生活実態調査)

ワークを考える

WLB検討委員会に参加するまでは、WLBについて具体的に考えたことは余りありませんでした。昨年、日臨工学会で委員会企画の “「仕事に活きる」をマネジメントする~仕事に活かすライフデザイン・キャリアデザインからWLBを考えよう~”と題したパネルディスカッションがあったり、委員会の活動としてリーフレットの作成企画もあったりで、WLBについて調べたり、考える機会が増えました。

 そんな中で気になるワードが、「ワーク」についてのワードです。ただ単に「ワーク」ではなく、人生における「ワーク」の捉え方として以下のように見ることができるというものです。

 

・「ライワーク」

自分の欲求を満たすだけの生き方。生活の維持のためだけの働き方。

・「ライワーク」

好きなことを追求する生き方。やりがいを感じる楽しい生き方。

・「ライワーク」

人生の意味や目的を求める生き方。周りに喜ばれる生きがい溢れる働き方。

・「ライワーク」

天命を全うする生き方。天職として社会に貢献する働き方。

 

 自分自身を振り返ってみると、臨床工学技士として働き始めてから数年間は生活をするための、ご飯を食べるための「ライスワーク」だったかなと思います。

 今どうなのか考えてみると、「ライスワーク」でありつつ「ライフワーク」にもなりつつあるのかなと思います。

 「ワーク」はもちろん一つである必要はなく、重なっていることもあると思います。あくまでも「ライスワーク」であって、プライベートは完全に別というのもあります。今どんな「ワーク」をしているのかを考えることで、これからどんな「ワーク」を目指したいのか、どんな働き方をしたいのか見えてくるかもしれません。プライベートの時間の過ごし方も同時に考えたり見えたりするかもしれません。

 これまで、仕事について、プライベートについて、そのバランスのことや自分の人生(ワークとライフ)をデザインするということは考えずにきました。委員会に参加したことをきっかけに、みなさんにも発信していけるように取り組んで行こうと、改めて思ったところです。

 

さて、5月に盛岡で開催される日臨工学会では、WLB検討委員会企画の講演「アサーションから学ぶ!!より良い職場環境の作り方 ~働き方変革とともに我々のコミュニケーションも進化させる~」があります。是非ご参加ください。

文責:滝口委員

当院の取り組みと今後の日臨工WLB検討委員会の活動について

私が当院に就職して初?のWLBに関する院内研修,『定時にカエル!ワークライフバランス』座談会が開催されました。

昨年度からWLBについて調べたり(ネットが主ですが),考える機会も多かったため,掲示されていた案内を見て,ぜひ参加してみようと思ったものの,勤務で参加できず,後日司会の医師,開催事務の看護部の方から伺った話になります。

内容は,司会の挨拶として,WLBの総論,パネリストとして,科内で業務改善を行ったスタッフ,仕事と子育てとの両立に関して女性スタッフと男性スタッフ,管理者の立場から,4名が体験談などを話され,ディスカッションなどがあったそうです。

司会の先生は,子育て中のスタッフは,自分だけが早く帰るのは帰りづらく,残業するスタッフには,不公平感も出でしまうだろうから,勤務終了時間に関しては,全員早く帰れるように,引継ぎで対応する仕組みや,現状以上に業務整理・改善を行うべき。また,教育に関しても,時短勤務のスタッフでも院内研修に参加できるような体制をつくる。なるべくみんなが平等になるように,みんなができるところからWLBの活動を進めたいということでした。

自分には関係ないと思っている人がいるとできない,全員で取り組まなければいけない,といわれたのはやはり印象に残りました。

実際に,子育てしながら,医師として,科の長として働き続けている方の言葉で,とても力強いと感じました。この司会もされたWLB担当の先生が大変お忙しい方なので,この院内WLBの活動がどのように進んでいくのかわかりませんが,施設としてのWLBは福利厚生の一環などではなく,経営戦略の一つであるそうで,当院ではTQM活動で各部署の業務改善なども行っているため,病院全体,職員全員がHAPPYになれるのか,今後が楽しみです。もちろん,他人事ではなく,自分も関わっていくつもりです。

このような職場全体としての取り組みを進めていくのは,施設の上層部で,技士も限られた方だけになるかと思いますが,その内容を知ることは必要で,個人としてもワークの考え方,ライフの考え方を知り,バランスについて考えることは人生のなかで大切なことだと,この委員会に入ってから強く思います。

 

日臨工WLB検討委員会では,今年度の横浜に続き,来年の岩手でも,企画を申請しています。

学会には,今の自分の業務のスキルアップのために参加される方が多いとは思いますが,委員会の一員として,より多くの方に,ワークライフバランスについて,知って,考えて,実践するよい機会になってもらいたいと思っています。

そのほかにも,委員会HPの更新や,リーフレット作成なども検討しています。皆さんが,WLBについて興味を持ち,考えていただけると嬉しいです。

担当:卜部

 

働き方改革とキャリアデザイン、院内研修で実践してみました!!

昨今、テレビやいろんなメディアで取り上げられる機会の増えた「働き方改革」、どこか他人事のように聞こえていませんか?報道で取り上げられるのは「長時間労働の抑制」と「多様な働き方」、「高齢者や女性の活躍推進」などのキーワードが多く、なんとなく分かっているつもりになっているものの、職場において「具体的にどう動く?」といったところの議論がなされていないのではないでしょうか?

今回、私の勤務する病院で年2回実施している「臨床工学技士合同勉強会」(関連病院を含めて所属する臨床工学技士約40名対象)に「働き方改革とキャリアデザインについて考える~人生の主人公はあなた~」というテーマを取り上げ実施しました。このテーマを採用するきっかけは、今年行われた第28回日本臨床工学会で私たちの委員会で企画したワークショップ“「仕事に活きる」をマネジメントする~仕事に活かすライフデザイン・キャリアデザインからWLBを考えよう~”の内容に、私自身が深く感銘を受けたからでした。私はもっぱら聞き手でしたが、演者の皆様から発せられるメッセージは深く心に響くと同時に、どうにかこの「キャリアデザイン」という考え方を自分の施設にも植え付けたいと思うようになり、今回の勉強会に取り入れたわけです。とは言うものの、私自身はキャリアデザインの専門家でもなければ、人に何かを教えるほどこのテーマについて理解している訳でもなく、どのように進めようか苦慮していたのですが、この間にうちの男性スタッフが「育児休暇」を願い出てくれたのでした。職場内で調整し、当初の本人希望より多めの1ヶ月の育児休暇をとってもらうことになったのですが、そこで改めて「多様な働き方」を考えることになり、「働き方改革」を改めて勉強してみました。

私はこれまで「働き方改革」の根源は、「長時間労働」、「非正規職員との給与格差」という問題が中心だと思っていたのですが、実は一番の問題は「生産人口の減少」がもたらす「国力の低下」が最大の問題であることを知りました。そして、その対策として「労働力の確保」と同時に「労働生産性の向上」が大きなポイントになると思いました。WLBも実はこの「労働生産性の向上」に不可欠であり、ワークとライフを充実させるサイクルを作ることがとても重要です。

そこで、今回の勉強会では働き方改革の概要についての説明を行ったあと、実際に育児休暇を取得してもらった職員からWLBについて話してもらい、中堅職員からはワークに生かすノンテクニカルスキルについて紹介してもらいました。そして、全員でエドガー・シャインが提唱した「キャリアアンカー」テストを実施し、自身の拠り所を知った後、スタッフを年代別に分けてグループディスカッションを行いました。ディスカッションのテーマは「あなたが考えるWLBとキャリアデザイン」とし、同年代の多様な価値観に触れることで、自分の視野を広げるきっかけにしてもらうことを目的としました。最後に、各グループからどんな議論になったのか発表してもらい、勉強会は終了しました。印象的だったのは、若いうちはどうしても仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けて考えがちなところが、人生を進めるにつれてワークもライフのひとつという捉え方に変わり、ライフを充実させるにはワークの充実が不可欠、との考え方に変わるという事でした。年配グループはライフを「生活」ではなく「人生」と捉えていることがとても面白かったです。

今回の勉強会を通じて、「人生」の主人公は自分自身であり、自身のキャリアを自身でデザインすることの大切さに少しでも気付いて実践してくれることを期待しています。(担当:佐々木)