今年で10回目となる記念すべき?学術集会の教育講演で「WLB支援におけるキャリアパス・ラダー運用について~臨床工学室世直し~」をテーマに聖隷三方原病院CE室室長寺谷裕樹氏に講演をいただきました。
以前、近畿臨床工学会のシンポジウムで寺谷氏が話されていた内容を
もう少し詳しく、そして管理職若手問わず知ってほしいと思い遠路
足を運んでいただきました。講演中ワークシートに取り組み、
ビジョンを思い描くことの大切さ、身を以て再確認しました。
また、キャリアパス・ラダーは、世の中の流れとして、様々な職種で
運用されつつあることを意識付け、今後に備えるきっかけになったと
思います。管理職の方々は部下を管理する上で評価しなくてはいけません。感情を入れず、偏りなく評価することは難しいでしょうが、職能団体でも管理職の研修を開催されることが望ましいと感じました。
筆者は管理職ではありませんが、寺谷さんのような方が上司だと仕事しやすいだろうな(笑)と思いました。
キャリアパス・ラダーはある程度人数が揃わないと運用しにくいとも言われています。
特に国公立病院では臨床工学技士の人数が少ない傾向にあります。まずは一般市民の方に「臨床工学技士」の職種を知ってもらい必要性を知っていただくこと、そして若い方には職業を選択肢に入れてもらえるように石川県臨床工学技士会ではこれからも広報活動に力を入れていきます。
今年度の取り組みとして先日、石川県臨床工学技士会で作ったお揃いのスクラブに身を包み「金沢城リレーマラソン」に会員12名が参加しました。
15秒PRでは臨床工学技士の仕事内容や職種名を広報しました(写真左下)。また金沢ケーブルテレビに取材を受け放送されました。
学術集会の前日には北国新聞に掲載していただきました(写真右上)。
数年後には北陸大学、そして国公立初の小松市立大学に「臨床工学科」が開設予定です。
臨床工学技士は対人関係を軸とする職種なので、今後コミュニケーション能力に長けた人材の確保を切に願っています。
文責:前田智美