中国医師協会臨床工程師分会継続教育シンポジュウム 及び第1回血液浄化臨床工程師能力レベル試験参加報告書
会場 : 山東省済南市、 済南Jinan Fuli Hyatt Hotel
日程 : 2019年10月24日~26日
参加者 : 川崎忠行(臨床工学国際推進財団)
渡航スケジュール
2019年10月24日 上海経由済南市入り
25日 「第一回血液浄化臨床工程師能力レベル試験」試験立会
26日 「日本血液净化臨床工程师の現状と発展」を川崎忠行が講演
27日 帰路
参加報告
上海虹橋空港から高速鉄道にて約4時間で山東省の省都の済南市に着いた。山東省は孔子、孟子、諸葛孔明など著名な歴史的人物の生まれたところでもある。
会場は宿泊した済南Jinan Fuli Hyatt Hotelの会議場で行われた。
中国臨床工程師分会は、日本の医師会の下部組織として臨床工程師の会として、内モンゴル自治区人民病院副院長の高関心 教授級工程師が会長として組織された第1回の集まりであった。高関心氏とは大阪滋慶学院と上海健康医学院で開催されているアジア臨床工学フォーラムにてお会いした方で、今回は大阪滋慶学院の仲介で小生が招聘された。
プログラムは日程詳細表を参照の如くですが、高会長の講演では、臨床工程師を基礎資格として、その上位に血液浄化専門認定を行う仕組みを強調していた。
この考えは、中国医学装備協会でと同様なものであった。
日本からの講演テーマは「日本血液净化臨床工程师の現状と発展」として、日本の臨床工学技士の歴史、医療機器と臨床工学技士の役割に関する政府動向、血液浄化技術教育の流れと現況、そして臨床工学技士業務の実態と今後について講演した。
特に、日本臨床工学技士会の教育システムにおける各分野の認定制度については大変参考となるとの意見が出たが、中国の工程師(工学士)は医学的な教育不足への対応が必要と考えられ、今後の資格制度化に向けて期待するところである。