3月7日 クリニカルエンジニア見学
病院の集合時間は7時で8時まで長澤さんとカテーテル室で話をしていました。8時から病室がまったくない階へ行きクリニカルエンジニアの部屋に行きました。カテーテル室やオペ室とは違い小さなワークショップみたいでした。
まずストレステストをするトレッドミルとコンセントをつなぐ線がちぎれていて直す作業をしました。次に麻酔器のバッテリー交換をしました。機器に後ろ側にはたくさんのコンセントやコードがついていて複雑でした。バッテリー交換作業ではまず酸素ボンベと亜酸化窒素のボンベを機器から外してからドライバーを使ってネジを外したら大きな電子基板がありました。バッテリーもネジで固定されていて電子基板を傷付けないように外し電子基板につながっている導線などの間を通しながら新しい物に交換しました。傷つけたら電子基板が使えなくなってしまうので少し緊張しました。大きな麻酔器だった為もっとバッテリーが大きいと思っていたけど以外と小さくて驚きました。また重さも予想より軽くて驚きました。電子基板については何も知らなかったけどコンデンサはすぐ分かりました。コンデンサはもっとあるかと思っていたが数個しかなく予想より少なかったです。他にも小さなパーツがたくさんありこの電子基板を作る事じたいがとても複雑で難しそうだなと思いました。バッテリー交換の作業だけでもとても楽しかったです。
次に麻酔器の性能や使い方について説明してもらいました。麻酔薬の気化器は2つ付いていて気化するからもっと大きいかと思っていたけど思ったよりも小さかったです。麻酔薬の匂いを嗅がせてもらって2つとも独特の匂いで少し臭かったです。気化器の隣には酸素と亜酸化窒素と空気の流量計がありモニターなどを操作して流量を調節するのかと思っていたけどモニターではなく手で流量を調節するもので驚きました。機器の左側にモニターが2つあり心電図などを表示するものと流量やIE比などを表示するものがありました。酸素フッラシュは酸素を約35~75L/minの流量で気化器を通さず供給でき、酸素フラッシュボタンを押した時に落ち着いて出てくるかと思ったら予想よりも勢いよく出てきて驚きました。また酸素供給が低下したら亜酸化窒素流量が低下することも確認することが出来ました。けれど患者さんの呼吸回路のチューブが思っていたよりも短くて驚きました。
点検作業としてはソーダライムがちゃんと入っているかや酸素フラッシュがちゃんとできるか、リークがないかなど様々なところを点検しました。大きな機械だが下にローラーがついていて簡単に動かせたので点検作業がしやすかったです。ソーダライムは思っていたよりもたくさん入っていて小さな白い石みたいだなと思いました。ソーダライムが入っている部分や呼吸器回路の部分は意外と簡単に外すことが出来ました。けれどとても繊細なパーツが多い為扱い方には十分な注意をはらいました。点検作業後は大学や天気についての世間話をしました。
その後カテーテル室に戻ってお昼ご飯を食べました。
オペ室に行き色々な機器の説明をしてもらいました。オペ室の廊下にはたくさんの機器がありました。電気メスの機器の見た目はシンプルで最初に見た時は電気メスだと気づかなかったです。起動している時の操作する画面もシンプルで操作しやすいなと思いました。ネットでは見たことあったけど初めてダヴィンチを見ることが出来ました。ダヴィンチ自体は大きかったけどダヴィンチ自体と比べると医師が操作するところは小さいなと思いました。この機器で海外の手術と連携できることは最先端ですごいなと思いました。けれど電磁障害や急に動かなくなった時の対応が難しいなと思いました。次に麻酔器についているパルスオキシメーターを付けながら息を止めて酸素飽和度が下がるのを確認しました。息を止めている間なかなか下がらず情報の延期が見られたのでもっと早く情報が伝わるのが良いと思いました。廊下には狭い所があり、あまりにも薬や機器がそこら中にある為緊急時には機器を運んだり薬を探しにくい環境だなと思いました。そして所々にブランケットを温める機械がたくさんありました。1番目についた機器はo-armですごく大きくCの形をしていて特徴的な形をしていたので印象的でした。X線を使い透視画像と断層画像を撮ることができすごいなと思ったけど故障した場合には大きい機器の為修理するのがとても大変そうだなと思いました。
ワークショップでは点検作業はできるけど修理作業できないので修理作業の必要なものは地下の第2のワークショップに運びの解体作業をしました。たくさんのドライバーや修理に必要な物が壁にかかっていて、とても小さな機器から大きな機器まであるため部屋自体とても広かったです。壁際には解体されたままの機器がたくさん寄せられていて興奮しました。
次に心電図テレメーターの解体をしました。心電図やモニターには問題はないがパルスオキシメーターの赤色光と近赤色光が点滅してしまって正しく測れないのが問題でした。後ろのネジを外したらすぐ中が見えて電子基板がありました。麻酔器よりコンデンサの数が多くてびっくりしました。基板が問題ではなく基板とパルスオキシメーターをつなぐ線がちぎれていたことが問題でした。線自体を直すことはできなかったので新しいのを注文しました。注文しても届くのに時間がかかる為予備の機器があると言っていました。
下にローラーがついていて運ぶのに問題はなかったけど心電図テレメーター自体がとても重くて驚きました。またそんな大きくないのに中にはびっしり電子基板やバッテリーが入っていて驚きました。
次に保育器の修理を行いました。保育器にはヒーターがついていて上下に動く為ヒーターが子供遠ざかると同時にヒーターのドア自動で閉じるはずが片方のドア閉じなくっていました。予想としてはドアのネジが外れているか自動な為、線が破損していると予想しました。予想通りネジが外れていて元のように付かない状態だったので新しい物を注文しました。何が原因で壊れているかわからない状態の物を予想しながら解体していく作業はとても楽しくて興奮しました。
解体だけではなく機器に対して電気テストを行いました。自分の人工呼吸器を家から持ってきている患者さんがいて病院に害を与える出力をしていないかを調べるために電気テストを行い、電気テストを行うためには電気的な知識が必要だと思いました。また電気テストが終わった後胎児の心電図を調べる機器の解体をしました。たくさんネジがあり全部外したが中に入ることができなくて大変苦戦しました。マニュアルを見ても中に入ることができなくて最終的に新しい物を注文しました。こうした苦戦する物を直せた時に達成感を感じるんだなと思いました。仕事は16時半に終わり修理が終わらないものは翌日に持ち越すため1日スケジュールを詰め込みすぎる事はよくないと思いました。
1日クリニカルエンジニアの見学をして感じた事は頭の中で構造を立体的に想像できる想像力が大事なんだなと思いました。何が原因で故障しているかわからない時や素早く修理しないといけない時に立体的にものを考えれる力があれば素早く対応できるのではないかと考えました。また機器の構造についても深い知識が必要でマニュアルを見ないでも修理できる力があれば良いと思いました。患者さんと接する機会は少ないけど患者さんに使う機器だから患者さんの事を考えることも大事だと思いました。また電気や工学についての深い知識が必要だと思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで