私は小さい頃から医療に興味があり将来は何らかの医療分野に携わり病気で苦しむ人々の手助けになりたいと思っていました。卒業後は発展途上国などで資金や人材不足で医療を受けられない実態を少しでも改善したく東南アジアやアフリカで働きたいと思い、海外で働くことを目標として常に視野を日本だけでは無く海外にも向けて勉強をしていました。
アメリカの病院を見学したいと思った理由は海外の医療現場を自分の目で見て日本の病院だけではなくアメリカや海外の病院でも働ける対応力、またその分野での視野を広げたいと思ったからでした。そして今回の見学では日本と海外での実務の違い、資格の制度について、手術室業務、心臓カテーテル業務、使用している器材の見学を希望していました。
1年生の時に病院見学に行きたかった理由としてはまだ勉強途中ではあるがなるべく早い段階から機器や現場の知識があることによって今後の勉強につながると思った事と、教科書で勉強をしてから本物を実際に見て触ることによってより深く医療について理解ができると思ったからです。
達成目標としては今現在の医療をみて将来は海外で働きたいのかそれとも日本で働きたいのかなど何がしたいかを明確にする事と機器についてより深い理解を得られることを目標としていました。
1日目
カテーテル室を見学して見学する前はどのようなことをするかなどは分かっていたけれど実際に冠動脈インターベンションなどはどのくらいの時間の中、何人で行うのか分からない状態で見学に行きました。冠動脈インターベンションや植込み型除細動器を入れる施術を見学して思った事は冠動脈インターベンションは造影剤注入など繊細な作業をしていて難しそうで、植込み型除細動器を入れる施術は施術時間が短かったです。カテーテル室を見学した前と後の印象の変化は、見学前は個人的に病院の中でも印象が薄かった業務であったが実際は心臓病の診断でとても重要な業務であり冠動脈に直接造影剤やカテーテルを入れるので集中力も必要であるし繊細な作業なので器用さも必要なので難しい業務をする印象を受けました。けれど難しいからこそ達成感を感じることができ、診断には必要な業務なのでたくさんの知識と技術も持っていないとできない業務であるので憧れの気持ちが生まれました。
2日目
オペ室を見学しました。見学前と後の印象の変化は、見学前は実際に人の血液循環の代わりをする機器の為、操作する事はとても難しいと思っていました。見学後の印象としてはやはり思っていたより操作自体は難しい印象は受けなかったけど、術中に投与する薬剤であったり血液の凝固時間を測ったり、モニターを見ながら脈圧などを確認したりと色々なことを考えながら操作しないといけないのと長時間の手術では集中を切らさず的確に人工心肺装置を操作できる体力が必要になってくるので体力的な面も重要になってくるのだと思い、やはり難しい業務の印象を受けました。体外循環業務で大切だと学んだことは薬剤や血液などさまざまな事についても知識が必要でありいつ何が起こってもいい状態で対応できる冷静な対応力と集中力が必要だと感じました。また臨床工学技士が誤った操作をすると患者さんが危ない状態に陥る可能もある為責任感が大きい業務だと思いました。そして患者さんの血液循環を担っているから患者さんと近く感じて達成感も感じとても興奮する魅力的な業務だと感じました。
3日目
呼吸器を見学しました。見学前の印象としてはオペ室と同様患者さんの容態が急に変化して何が起こってもおかしくないことに対応しないといけない忙しい業務だと考えていました。外来の患者さんより入院している患者さんの人工呼吸器関連の作業が多いと思っていたけれど実際は外来の患者さんにネブライザを処方して呼吸を楽にしてあげる業務が多くICUであったり小児の階であったり病院の1か所で業務をするのでは無く病院の色々な場所へ行ったので見学後は、呼吸業務が体力的に少しきつい印象を受けました。また子供や本当に苦しそうにしている患者さんを見るのは少し辛かったので精神的な面が重要だと思いました。確かにネブライザを処方して患者さんの状態の変化を直接目で見ることができる為、患者さんから感謝される喜びを感じられる業務ではあると思ったが緊急で運ばれてきた患者さんに対してまさにチーム医療を行い救命していた時の方がかっこよく見えました。
4日目
クリニカルエンジニアの見学をしました。見学前は壊れた機器の修理をする業務だと思っていました。見学前と違う印象を受けた作業は患者さんが家から持ってきた機器に対して電気テストをする作業で電気関係の人がやる業務もやっていたので驚きました。体外循環や呼吸など他の業務は何をするかわかっている状態で作業をするが何がどう壊れているか分からない機器の修理がほとんどだった為、修理する前に何が壊れているのかを予想してからの作業でした。故障の原因も電源コードが破損していたりモニターが破損していたりと様々な事が考えられたので物事を立体的に考えられる力と工学的な知識が必要だと思いました。
アメリカの病院見学を終えて 〜 心の変化
見学に来る前日本で勉強はしていてけれど実際に見学したら大部分の業務が印象より違う事に驚きました。全ての業務が印象より難しい業務でありたくさんの知識を要していないといけない業務であったと思いました。病院見学をする前はどの業務をしたいかなどは特に考えてはおらず日本のメーカで務めたり、発展途上国で臨床工学技士として働きたいとしか考えていなかったけれど自分には体外循環の業務がすごく魅力的に思いました。患者さんの血液代行を行う業務自体を臨床工学技士ができる事はすごいと思っていたけれど実際に隣で見学させていただけてもっと憧れの気持ちが生まれ日本やアメリカだけではなく本当に医療を必要としている国でメーカに勤めるのではなく患者さんと近い臨床で体外循環の業務をしたい気持ちが生まれました。1年生だから多少分からなくても日本に戻って勉強すれば大丈夫だと思っていたけれど何歳であっても医療の現場に足を踏み入れたら、人の命を預かっている医療従事者として分からない事がある事は大丈夫ではないから今の私には教科書だけの勉強では無く実際に見て理解することが必要だと思いました。また冷静な対応で事前に物事を予想しながらの行動する事は経験を積まないとできないことに感じたので病院見学やボランティアなどに積極的に参加して経験を積むことが大事だと思いました。見学中、言葉の壁は少なかったけど難しい医療用語などは理解することができなかった場面が少々あったのでやはり語学の勉強にも力をいれないといけないと思いました。また国によって今何が必要かなど異なるから各国によって必要とされている医療や医療法、臨床工学技士の免許などは使用できるかなど国際的な知識も必要だと思いました。今回の見学で印象と違う事がたくさんあり実際に機器などを見て教科書だけではあまり分からなかった事がたくさんあったが実際に見たらこういう構造でこうやって実際に動いていることがよく分かりました。見学の目標としていた将来何がしたいかを明確にする目標は達成でき病院見学に行ったことによって今自分に何が欠けていて何をすべきであるのかなども明確に見れて気づけたことが自己成長につながったと思いました。