3月6日 呼吸器見学

 

病院の集合時間は7時で1番最初にICUを見に行きました、ICUではほとんど空いてる部屋が無く窓からは山が見え外の眺めが素晴らしかったです。部屋自体は大きく緊急時に複数の機器を部屋内に運べる余裕があっていいなと思いました。ICU階の中央にはナースステーションがあり患者さんの状態が急変しても素早く対応できるなと思いました。1つの階でもBIPAPやCPAP、HFNCなど多種類の機器が見れました。BIPAPは呼気圧と吸気圧を設定でき、CPAPは吸気圧を設定できるが多くの患者さんはBIPAPを使用していました。けれど機器に繋がれている患者さんは苦しい顔をしていて少し辛い気持ちになりました。中には人工呼吸器を嫌がる為看護師さんや医師に手をあげてしまう患者さんがいたため鎮静剤で眠らせてから人工呼吸器を操作していました。BIPAPやCPAPの機器の大きさはちょうど良いサイズで移動にも良いサイズだと思いました。けれどチューブなどがある為患者さんのベッドサイズは少し大きく感じました。BIPAPのモニターはシンプルでPEEP圧、換気量、換気圧などが表示されていて緊急時などは設定を変えやすくていいなと思いました。患者さんのリアルタイムの換気量などの波形も表示されていました。患者さんの酸素飽和度が上がらない場合他の人と相談しながらPEEP圧を上げたりしていて協力しあうのが大切だと思いました。酸素飽和度は安定しているが換気量が少なかったり換気量は足りているけど酸素飽和度が低かったりと様々な症状に対して機器をうまく使い分けているなと思いました。呼吸器のチューブに水や水分が入っていた場合モニターの波形が乱れてしまう為チューブ内を注意深く見ていました。なかでも驚いたのが普通の酸素吸入する時に使われる鼻カニューラに対してHFNCの鼻カニューレは思っていたよりも太くて驚きました。機器自体はそれほど大きくなく組み立てやすいなと思いました。

気管カニューレをつけている患者さんは鼻や口から繋がっているチューブから薬剤を投与していました。気管カニューレは思っていたより太くないが気管チューブが気管を傷つけてしまい出血しそこから感染してしまう為日々の動作に十分な注意が必要だと思いました。将来はもちろん動作に注意を払うことは大切だけどもっと日常生活がしやすい人工呼吸が開発されればいいなと思いました。切開部は思っていたよりも小さかったです。

ICUである為他の病棟以上に患者さんの注意深い観察が必要で部屋についているカメラで患者さんの状態を観察していて不安定な患者さんにとっては適切な環境だと思いました。患者さんの病態が急変して知識不足で対応ができないことのないように機器の設定の理解や病理的な理解を深め今後患者さんの病態はどうなるかなどと予測をしながら治療を進めることが大切だと思いました。また人工呼吸器につながれている患者さんは決して体力的にも精神的にも楽だとは言えないので機器と向き合うだけではなく患者さんとも向き合い声掛けをするなど精神的なサポートをしてあげるのがとても大切だと思いました。

ICUの後はERに行きました。ERはとても広くほとんどの部屋が使われていました。ERの部屋は思っていたより狭くて心電図テレメータがあり酸素飽和度やHRや血圧が常に監視できるよう壁に接続されていました。ERで1番多く行われていた仕事はネブライザを使い患者さんの呼吸を楽にしてあげる仕事でネブライザのサイズは小さく呼吸をしにくくても使いやすいサイズだと思いました。1回の使用時間は約5分で薬剤を気化して酸素を通して吸入していました。吸引しはじめてすぐ顔色がよくなり呼吸しやすくなる患者さんと使っても効果が見られない患者さんがいました。けれど効果が見られる患者さんの方が多かったです。使用中に肺の音を聞いたりベッドサイドにあるパソコンを使って患者さんのカルテを記入していました。1回ネブライザ治療をして少し時間をあけてからまた患者さんの部屋に行きネブライザ治療をまたおこないたいか患者さんに聞き患者さん自身が使用をするかしないかを決められることが良いなと思いました。中には鼻カニューレからCPAPのマスクに変えないといけない患者さんがいてマスク着用後はとても苦しそうな顔をしていました。鼻カニューレを使用していた時spo2は安定していたがマスクに変える数秒酸素吸入をしていないだけで心電図テレメータのアラームが鳴りspo2が素早く低くなる事に驚きました。なので素早い作業が求められるなと思いました。ERでは患者さんの部屋に行きネブライザを治療した後すぐにカルテに使った薬剤と薬剤の量を記入してまた違う患者さんの部屋に行く作業であった為たくさん歩き緊急時には走ったので体力がいるなと思いました。

子供の階では壁にスターウォーズやスパイダーマンの絵があり子供が喜びそうだなと思いました。子供の階の部屋も多くが埋まっていたけれど廊下にいる時は部屋から子供の泣き声が聞こえてきてやはり小さい子供がカニューラを着けてカニューラを頑張って外そうとしてる姿を見るのは辛かったです。子供の階で大切だと思った事は子供は自分自身に何が起こっているかよく理解できない状態で恐怖心を抱いてしまい自分の子供がそのような状況に置かれると親も子供と同様不安や恐怖心を抱いてしまうので親とのコミュニケーションも大事だと思いました。親へ病態の説明などや治療の説明をしっかり行えば少しは不安要素を軽減できるので声掛けが大切だと思いました。また子供の階で1番辛い仕事は詰まった鼻の吸引作業で子供が泣きながら暴れてしまうので作業をするのが大変だと言ってました。子供の階には小児専門の人がいて治療で分からないとこがあった時は話し合いながら治療を進めていました。常に移動していのでパソコンがあったらカルテを記入していました。

お昼は皆で話しながらご飯を食べました。

ご飯を食べてすぐネブライザの治療をしている時に電話が鳴り緊急でemergency roomに呼ばれました。緊急で運ばれてきた為に部屋の中にはとても緊張感がありたくさんの機器があったため少し動きづらそうだなと思いました。その場を見ているだけでも緊急しました。けれどそんな緊張感の中みんな自分自身の役割をしっかり理解していて医者や看護師とコミュニケーションを取りながら素早く気管挿管して人工呼吸器に接続した姿がかっこよくてとても感心しました。色んな事が行われている中人工呼吸器の画面がシンプルな為操作しやすくいいなと思いました。その後も数回emergency roomに行き人工呼吸器のモニターを確認や酸素ボンベを変えたりしました。

1日呼吸器の見学をして思った事は、やはり患者さんとのコミュニケーションが大切だと思いました。患者さんが不安がっていると精神的ストレスで病態が変化してしまう可能性があるので患者さんを最優先にすることは大切だが病態によっては侵襲的な事をせざるを得ない時もあり治療の選択をする時は難しいなと思いました。ネブライザを含めどの機器も扱いやすく画面も大きかったのでいいなと思いました。けれど人工呼吸器の誤った使い方をしたらボタン1つで患者さんに危害を与えてしまう可能性があるので機器の扱い方について深い理解と技術が必要であると思いました。Emergency roomでは自分のすべきことをしっかりと行い他の職種の人とコミュニケーションを取りながらチーム医療で治療を行うことが大切だと思いました。ERではネブライザ使用後の患者さんが楽になったと嬉しそうにしている姿を見て嬉しさと同時にこの姿を見て達成感を感じているんだなと思いました。