昨日の続きです。
これは、以前、宗像恒次先生(筑波大学名誉教授)の講習会・著書等で勉強したものです。
参考文献は一番下に載せてあります。
『アサーションの6つのアドバイス』
・ 自分の中にどのような気持ちや感情が起こっているか自覚する。相手に認められるために言うのではなく、自分を信じるために言う。言うことで、自分自身が満足するために、あるいは相手を愛するために言う。
・ 相手がどういう気持ちや思いがあるかを繰り返し、確認する。
・ 相手の要求に関心(聞きたい、楽しみ)をもち、相手の気持ちに答える。
・ 言うときに、主語はつねに“I”にし、「私」表現にする。決して、“YOU”を主語にする「あなた」表現にしない。
・ 感情的な表現でなく、感情中立的な言い方で、相手を認め尊重するように言う。話すトーンをゆっくりしたものにする。
・ 相手を尊重する態度で接するには相手をよく観察し、相手に言語的・非言語的メッセージに対応する。
・話のテンポ ・エネルギー量を合わせる ・身体姿勢
・ジェスチャー ・表情を合わせる
『自分の要求を言う場合』
① 自分の気持ちを自覚し、自分の本当の要求に気づく。
② 「今よろしいでしょうか?」とか「すみません」とか話しかける前に相手の人格に配慮し、相手を尊重する姿勢をとる。聞いてくれることになると、まず「ありがとう」という。
③ 相手が現実的に実行できるよう、状況をよく読み、感情的にならず「私」表現で具体的に自分の依頼を提案する。自分の要求が認められるか否かに拘らず、とにかく依頼して「都合はいかがでしょうか」と聴く。
④ 相手の言う問題点を感情中立的に繰り返したのち、代替案を再提案し、相手に認められるか否かにこだわらず、とにかく言
ってみる。
⑤ 結果はどうあれ、聴く時間をとって頂いたことを感謝し、「ありがとうございました」という。
『相手からの要求へかえす場合』
① 相手の顔を見て、相手を無視せず、相手に関心を持つ。
② 瞬間起こる、自分の感情を自覚し、脇に置く。
③ 相手の要求を現実的な形で受け止められるよう、相手の依頼を傾聴したり、また状況がわからないと質問をする。
④ 相手の依頼の現実的に受け止めた内容を繰り返す。
⑤ 必要あれば、自分に依頼してくれたことへの感謝、謝罪、慰労をのべ、こちらの誠意を伝え、まず相手の気持ちに答える。
⑥ 自分の心の中に、断ると悪いという気持ちはないか調べ、それは脇に置き、自分の都合の悪さを「私」表現で、客観的に伝える。必要あれば、代案を提案する。
⑦ 現実的に折り合いがつかなければ、悪いという気持ちを脇に置き、「お役に立てずにすみません。これに懲りずまた声をかけてね」と伝える。
⇒ アサーションが実践できれば、コミュニケーションが良くなるだけでなく、”自己のストレスの軽減”や”提案し合える状況”による職場内の業務も改善が図れるという相乗効果が期待できそうですね!
参考文献
『リスニング&アサーション本当の共感がわかる本』
著 宗像 恒次 日総研出版 2002年3月
⇒ 興味のある方は参照して下さい。
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