【内閣府カエルの星☆認定】再掲載!~聖隷三方原病院CE室~③
今回から2回にわたって、“各係が業務応援できる体制”について紹介したいと思います。
前回「この体制は『子育て支援体制』として大いに機能していると実感しています。」とお話しましたので、その視点から話を進めたいと思います。
当院の就業規則の中には、《育児休職》《特別休暇 分娩》《母性健康管理の休暇等》といった項目があります。もちろん、ほとんどの施設でこれらの項目は規則の中に盛り込まれていると思います。大切なのは、規則として存在することではなく、これらの権利を行使できる職場体制が整っていて、実際に休暇を取得できることです。
我々CE室は、現在3名の育児休暇取得者がいます。2011年度の各休暇の取得状況は・・・
【妊娠中】
基本、自己申請となるのでスタッフにより必要な休暇は異なりましたが、《通院休暇》《休憩回数の増加》《休憩時間の延長》《休業》の取得実績があります。
【分娩】
いわゆる産休については、規定の期間3名とも取得しました。
男性に関わる《配偶者分娩の休暇》も、2名の取得実績となっています。
【育児休暇】
現在3名が取得中です。
【復帰後】
2011年度の実績はありませんが、《勤務時間の短縮》取得のこれまでの実績は、対象者全員取得となっています。しかし、復帰後は子供の突然の病気による突然の休みの頻度が高くなるため、規則にある内容よりも突然の休みを想定するべきだと思います。
支援するにあたって“職場内で必要なこと!”
① 当事者と当事者以外との相互理解
② 当事者と当事者以外との相互協力
③ 業務応援できる職場体制づくり
①、②については、職場体制をつくる以前に個人レベルで必要な認識・意識になります。当事者とは休暇を取得する本人であり、当事者以外とはCE室スタッフおよび当事者の家族を対象にしています。そして、最も重要なことは職場長が1番の理解者であり推進者であることだと思います。
当事者を含めたスタッフには、子育てに関する休暇が特別ではなく、急な病気や家族・親族の不幸で忌引きを取得することなどは誰しも起こりうることで、同じように仲間の協力が必要であることを理解してもらい、協力を得る必要があります。繰り返し説明することで意識が深まると実感しています。
家族には、復帰後の理解と協力が特に必要だと感じます。子供が病気で病院に連れて行かなければいけない状況になった場合、共働きであれば仕事の都合がつく方、例えば旦那が休んで病院に連れて行くことやおじいちゃん・おばあちゃんが協力してくれる方法もあると思います。
我々CE室でも奥さんが休めないので男性スタッフが休んで子供を看ることもよくありますし、それが相互理解と協力であると考えています。
ただ理解を求めるだけでは実際の職場は回らないので、次回は体制づくりや職場内教育について紹介します。
次回【連載(施設紹介)】目指せ!麦わら海賊団 ~聖隷三方原病院CE室~④ に続きます。。。
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