コンピュータの持ち込みの為に朝早くAM7:00 には会場に行かなければならなくなった我々。いつも通り、朝食をAM6:00に食べに行くと、薄暗く準備中でした(日曜日の朝食はAM7:00 から提供)。しかし今回ホテルが気を利かせて、コーヒを飲める様にしてくれました。

AM7:00前、会場担当者も仕事を始めています。機材もしっかりと用意され設定も確認でき、やれやれと思っている所にツアー参加者さん達が、英語を駆使してコーヒーを買ってきてくれました。「皆さんの心遣いがとても嬉しかったです、ありがとうございます。」

天才井桁さん発表

AM8:00

さあ、いよいよ発表時間です。私は、最前線に陣取り、安原先生座長の Development Environment for Medical Devices in Japan and the US : Impact on Current Activities and the Roles of Clinical Engineering が始まりました。井桁さんの発表は、はたから見ていると、淡々と落ち着いています。流石天才井桁さん! 井桁さん曰く「自分の思ったように発表できなくて、反省点がいっぱいあります。」とのことでしたが、私から見れば、まさに流石天才井桁さん、完璧でした。次に病院見学のコーディネートをしてくれたTomと2016日本臨床工学会in京都で講演してくれたMario が、アメリカ側からの話をしてくれました。質問時マイク係がいなかったので、私が急遽マイクを持って、質問者の元に走って行くという係になり、少し貢献できた気分になれました。

国際交流委員長 J 発表

AM9:15

次のセッション 高階先生座長のIntroduction of Devices Currently on the Market and that have been Previously Developed by Clinical Engineers in Japan and the United States に行く時間ですが、前のセッションの質問で盛り上がり、時間を見るとすでにオーバーしていました。更に持ち込みコンピュータの接続で時間が押しています。セッションの1番手のJ、緊張の面持ちでスタートしますが、彼も発表はお手の物です。ビデオにノリノリのBGMを採用して完成度の高いプレゼンを見せていただきました (J、昨日ほぼ寝ずに練習した甲斐があったね!)。後のYadin がプレゼンをスタートする時、『私のプレゼンには、ビデオもノリノリの音楽がありませんが』と『ことわり』を入れた事でも、Jのプレゼンの完成度が高かった事を証明しています。会場からの(機器開発の後、収入はどうなっているの?) 質問には、なぜか私に答えを振られ、しどろもどろになって、会場の人たちに笑われながら「医工連携で開発者に収入が入る仕組みを何とかして作りたいものですね」と、答えましたが会場に来ているアメリカ人からすれば君は誰?っとなったに違いありません。

島崎大先生 発表

そして、緊張の2番手、島崎大先生の出番です。高階先生に、「外国で初めての発表です。」と言ってもらえたので(本当は、初めてじゃないのですが!)、暖かく迎えてくれる雰囲気を作っていただきました。大きな声で、ハキハキと、頑張っているのが伝わる、良い発表でした。最初声が少し小さかったので、難しい顔をしていたら、島崎大先生がこちらを見ていて、『なに?あかん?』っという顔をするので、これはいけないと思い、笑顔で大きく「うん、うん」と頷くようにしました。その後はどんどん調子を上げていき練習していた『Temperature』なんて完璧なアメリカ人発音で私は思わずガッツポーズをしたほどでした。終盤に差し掛かる頃、緊張も解け自然体で発表を続ける彼、スライドに『16-bit MPU』 と書いてある所、『じゅうろくびっと』と日本語で読んだのです。最前線で緊張しながら見守る高階座長と私は、大阪吉本の芸人並にコケたのでした。壇上で会場を見ながら喋っていた彼には、会場にいる日本人全員がコケるさまを見たことでしょう!それに気づき、『あー』と言い出す彼、その後に続く言葉が、『とぅえるぶびっと』と完全に舞い上がってしまっていたのです。これはマズイと思い、最前列から「シックスティーン」とみんなに聞こえないように言う私ですが、きっと外人にも聞こえていたことでしょう!そして、『しっくすてぃーんびっと』と言い直してからは、落ち着きを取り戻し、彼は、発表を終えました。しかし、ここからが最大の山場、会場からの質問の時間です。と思ったら時間が押していることをTomから告げられ、質問なしになりました。私はホッと胸を撫で下ろすとともに、昨日みんなにあんなにたくさんの質問等の意見をもらったのに!と複雑な思いになりました。

次にInternational Federation of Biological and Medical Engineering (IFMBE) 会長のYadin David、その次にCE でDOCBOXという会社を立ち上げたTracy に変わって急遽Tomが壇上に上がり、押していた時間の延長を最小に抑えた形で、無事セッションを終えることができました。

自分で発表したわけでもないのに、ホッとする事!きっとツアー参加者さん達も同じ気持ちだったと思います!

お疲れ様会

その後、高階先生にお疲れ様会という事で、昼食に連れて行ってもらいました。そこでの話題は、やはり『16』です。高階先生には、『今度から君の名前は、島崎16なー!』って言われていて、大笑いしました。今度から『島崎じゅうろく』と呼んでやって下さい。

JSMI Tea Party

AAMI会場に戻って、Expoをホッとした気持ちで見た後は、JSMI Tea Party です。会場には、JSMI側から安原先生、高階先生、松田先生、サクラ精機の東社長をはじめ主要メンバーが、AAMI側からは会長や主要メンバーが集結されました。双方が壇上に上がってのスピーチが、次々と行われました。びっくりしたのが、松田先生がスピーチの中で英語の歌を歌ったのですが物凄く上手なこと、アメリカ人達がつられてみんなで一緒に歌う程お上手でした。もう一つが、日本臨床工学技士会からも井桁さんが挨拶をされて拍手喝采でした。流石天才井桁さん! アクティビティでは、けん玉の登場です。去年の覇者として、壇上に呼ばれる私、「壇上にまで呼ばんといて、緊張するやんかー」と心で思うも、盛り上げなければいけないので、大きく手を挙げた所から壇上にあがるまで拍手で迎えていただきました。けん玉のコツを「膝を上下に使うと上手くいくのでやって見て」と説明すると、AAMI側の重鎮達に実際に演ってみてとのこと、1年ぶりのけん玉に緊張しながら、膝を使ってエイヤと玉を押し上げると、見事大皿の上に玉が乗ったではありませんか!(ホッ)思わず、高々とけん玉を上げると、またまた皆さん拍手してくれました。その後、AAMIのChairmanのチャールズを壇上に誘い、オーバーに膝を使うことを説明すると、チャールズも乗ってくれて、同じように膝を上下させながら、けん玉に挑戦しくれました。これには、みんなが笑ってくれて、Tea Partyの場を盛り上げる事に成功しました。チャールズありがとう!(AAMI学会でこんなにも偉い方々とフランクに話しができる場を作り上げたJSMIの先生方に脱帽です、そして感謝です。)

その他でも、大塚さん、青木さんが、アメリカ人に囲まれたテーブルで孤軍奮闘、英語で喋っているではありませんか、五十嵐さんは、透析施設の見学を申し出ているし、皆さん凄い!極め付けは、大塚さんの言葉に驚愕『お酒を飲まず、タダで英語のキャバクラに来たみたいで得した。』って、大塚さんは、英語の達人になる予感!と本当ツアー参加者さんに驚かされっぱなしでした。透析施設の見学は、Tomと私で話を煮詰め、明日の施設見学希望e-Mailを相手施設の方に送ったので、返事待ちです。

会食

夕食もJSMIの先生方と全員揃ってのお疲れ様会で、メキシカン料理をいただきました。発表者の皆さん、固唾を飲んで見守っていたツアー参加者の皆さん、みんなで重圧から解放され、解放感120%です。話題は、やはり『16』でしたが、後2日で何をしてツアー参加者さん達にアメリカを満喫していただくか?を先生に聞かれたので、NASAとメジャーリーグ観戦とカウボーイ体験の乗馬のどれかを考えていることを説明すると、『それは凄く羨ましい』と言ってもらえその話で盛り上がりました。

2次会は、恒例のホテルの部屋での飲み会、そこで残り2日の予定確認です。というのも、本来であれば明後日の最終日が日曜日の代休で、自由行動日になりますが、メジャーリーグ観戦の目玉、ダルビッシュ投手の登板が明日と発表があったのです。そうです、明日に代休日を移動すると、ダルビッシュ投手と青木選手、両チームの日本人メジャーリーガーに会えるチャンスなのです。しかし問題は、『透析施設見学』を明日にお願いしていた事でした。と言っても返事が来ているわけではないので、承諾されるかどうかはわからない状態でした。更に球場もNASAもテキサス州内のヒューストンにあって、オースティンからヒューストンまでは、片道約3時間私が車を運転しなければならず、2日連続でヒューストンに行く事は、安全面のことを考えると、往復6時間の運転は無理なので、NASAとメジャーリーグ観戦をセットで考える必要があります。そんな情報を元に、NASA・メジャーリーグ観戦を明日か? 明後日か? ツアー参加者の皆さんに多数決を取りました。

ダララララララララララララララララ ドン! ドラムロール音 (笑

そうすると、皆さん仕事熱心!私なら迷わず「ダルビッシュ」と言っている所ですが、なんと透析施設見学を優先しようと言う結論に達し、ヒューストンへ行くのは、明後日となりました。

さて、予定も決まった事なので、存分に飲みましょう!