AAMIツアーに参加して
コロラドスプリングス在住で、UChealth Memorial Hospital Centralに勤めている長澤智一さんの施設見学の後に参加しました。アメリカでの施設見学が終わったことでちょっと燃え尽き症候群であった私は当初、AAMのツアーでは、長澤さんに着いて行って後ろでこっそり見ているつもりでしたが、この旅でなければ、会えないツアー参加の技士さんや外国でなければ持たなかっただろう団結心によって助手席で積極的に道案内や電話番等ほとんどツアコン状態の長澤さんのサポートを積極的にやっていました。気がつくと最終的に、たまたま持っていた国際免許でナイアガラの滝を目指して運転していました。
旅行詳細
長澤さんとデンバー経由でクリーブランドへ向かいました。日本から来たツアー参加者たちと合流し、挨拶をしました。クリーブランド空港からレンタカーにみんなの荷物を積み、ホテルへ向かいました。ホテルでは、長澤さん、西垣さんと同じ部屋です。お二人ともに関西人で、部屋の中ではずっと関西弁が飛び交ってました。長澤家でも関西弁だけだったので、アメリカ旅行中12日間関西弁に浸りました。まず初めにみんなでコストコへ行き、この旅での食料品を買い込みました。アメリカの水は500mlペットボトルで3ドルぐらいします。旅行コストを抑えるために長澤さんが計画してくれました。ちなみにアメリカCOSTCOの発音はコスコだそうです。帰り寄ったテキサスロードハウス(大衆的なステーキレストラン)でリブアイステーキを食べました。クリーブランド滞在中、高級なステーキを数回食べましたが、テキサスのリブアイが忘れられず、帰国前日にわがままを言ってテキサスに再度、連れて行ってもらいました。
ホテルは学会会場に直結していて完璧なロケーションでした。私たちの部屋は3人部屋で比較的大きく、ツアーの集合場所としてよく使用されました。日本からは5人も発表者がいらっしゃったのですが、連日発表練習を深夜までやっているのを見て、皆さんのこの学会への熱意が伝わってきて感動しました。会場は真ん中に発表者が立ち、スライドは右端に置いてあり、オブザーバーは首を右に傾けてスライドを観覧するという文化の違いを見ることができました。どの日本人の発表も堂々として素晴らしかったです。しかし、アメリカ人の表現方法は身振り手振りが大きいですね。
病院見学も計画していただき、様々なトラブルがありましたが、クリーブランドクリニックのクリニック院内とカルディオバスキュラーイノベーションセンターを見学することができました。イノベーションセンターには20社のオフィスがあり、ウェットラボも兼ね備えてあるそうです。シネアンジオ装置がクリーブランドクリニックで作られた(ソーンズ先生のアイディア)であることを知ってとても驚きました。また、イノベーションセンターでは過去に作成したプロトタイプが飾られてあり、TAVI弁のようなシステムが観覧できたのですが、写真が撮れない場所でもあり、詳細はわかりませんでした。
ツアー参加者は、いつも日臨工学会で遠くから拝見する方ばかりで緊張していましたが、アメリカにいることでなんとなく親近感がわき、ツアー途中から日常会話を普通にしていました。理事長も政治家のような迫力のある強面にしか見えませんでしたが、お話ししているととても優しい方でとても安心しました。医療機器学会の大会前ということもあって医療機器学会の先生方に発表スライドを見ていただき、とても勉強になりました。
帰国日前日にツアー参加者の中の若い方達の希望でナイアガラの滝を見に行くことになりました。車で片道3時間半のロングドライブです。若い発想がなければ、この日はクリーブランドを1日観光することになっていたと思います。我々には思いつかなかったところです。帰りは24時を過ぎていましたが、ナイアガラの滝のスケールの大きさに行ったことへの後悔は全くありませんでした。ホテルに帰ってから、帰りの準備をして、全く寝ずに帰りの飛行機に乗り込みました。クリーブランド空港の搭乗ゲートで長澤さんとお別れをしました。12日間も一緒にいたのでとても寂しかったのを覚えています。長澤さんは深夜までやった予演会等も含め、全てのイベントに参加しているのが本当に印象的でした。このツアーでは本当にお世話になりました。ありがとうございました。
まとめ
このツアーは初期投資が大きいですが、経験、出会い等でそれ以上のものが帰ってくると思います。アメリカで過ごせば、どんな偉い方でも仲良くなれます。様々な海外ツアーがありますが、日本に帰国してからも、人間関係として残る魅力がこのツアーにはあると思います。迷っている方がいるのであれば、是非参加してこの経験を活かしてください。