【施設紹介:取材しました!⑫】玄々堂君津病院 血液浄化部 臨床工学科

 

今日は、三浦技士長のコメントの紹介です!(^^)!

  

以前に病院内で“「いいかげん」な人間関係”というテーマで著名な先生の講演会が行われました。この「いいかげん」とは“無責任やでたらめ”では無くて、“ちょうど良い、お互いが適度に認める”と言う意味のほうであり、このような人間関係を作りましょうという話でした。

 

要約すると、今までの日本人は自己否定他者肯定という形で問題解決してきたが、これは本当は良い形ではない。またこの頃は逆に自己肯定し他者否定する人が多くなってきている。これはもちろん良くはない。お互いを認め合う、つまり自分も相手も肯定し合える関係づくりが大事で、何かと正しさを振りかざすのではなくて、人とのずれた部分を自他肯定の形で考えてお互いが少しずつ合わせる「良い加減」が関係を保つにはよいのではないかという内容でした。正しくその通りであると思います。

 

どこの職場でも上司、部下、男性、女性、年齢差、部署間などにバリアーが少なくとも存在していると思いますが、この「いいかげん」の精神を持って接すれば良い関係が構築されるのではないでしょうか?

 

幸いにもパートを含めて30人在籍する私たち臨床工学科では、意志疎通が良くて「いいかげん」な関係が築けていると思っています。

 

私は、「たまに意見が合わず口ゲンカする事はあってもいい、しかし相手にグサッと突き刺さる致命的な言葉や態度は取るな」「研究発表で頑張っている人はもちろんだが、真面目にコツコツと現場業務をやっている人も評価してあげよう、その人たちが縁の下で支えているから発表も出来るので感謝しなければいけない」「女性は家に帰れば育児や掃除や洗濯、食事など山ほど仕事が待っている、だから夜間帯勤務やオンコール待機番、緊急呼び出しは男性が担当しましょう」など、適当に「いい加減」振りを発揮していますが、中には耐えている技士もいるでしょうが長年このスタイルでやってきています。

  

この関係が職場(上司が)でも家庭(夫が)でも意識し実践してくれれば「仕事と家庭の両立」は可能なのではないでしょうか。

  

 

☆取材を通して、玄々堂君津病院では、技士長が部署における「両立」における考えを常日頃から、部署内に浸透させ、「困った時の助け合いの精神の浸透」「スタッフ一人一人の状況の把握」「スタッフ同士の連携・バックアップ体制」を作り上げてきたことが一番のポイントであると考えられました。

 

このことは、我が国における最重要課題とも言われている“ワークライフバランス※2”を、現在の日本の風土やその時の状況などを踏まえて柔軟に対応してきたことにより、結果として“先駆的に”実現した1つの例と言えます。

 

次回へつづく…

 

 

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