今日は、2006年に千葉県臨床工学技士会で行った「両立指標」のアンケートについてその時の裏話も合わせて紹介させていただきます(^^ゞ
両立指標とは?
厚生労働省は、労働者が仕事と家庭を両立し易い雇用環境の自主的な整備をさらに進めるため、企業が両立支援対策の進展度合いや、不足している取組みを自ら点検、評価できる「両立指標」を策定し、活用しています。
これは、「仕事と家庭の両立」のしやすさを点数化したもので、例えば育児休業制度の規定については、法律で義務づけられた「満1歳になるまで1回」だと0点、「法定を超える」または「2回以上」だと10点などと評価します。
厚生労働省はインターネット上に「両立診断サイト」を立ち上げ、企業が両立指標の項目をチェックすることにより、容易に同業種間での位置を把握でき、診断コメントを得られるシステムを構築して活用しています。
2006年に、千葉県臨床工学技士会で千葉県内89施設の臨床工学技士長を対象に「両立指標」の調査を行い、回答56施設・回収率63%という結果になった背景には多くの方々のご協力がありました。まずは、当時この指標の利用の許可と診断コメント作成に際し、厚生労働省の外郭団体である21世紀職業財団担当者の方にご理解とご協力をいただきました。
また、設問数60を超えるアンケートであることや、当時まだ技士会でこのような取組みを行うことが一般的でない背景もあり、〆切日までの返送(郵送にて送付後郵送回収)が2割程度でした。その後、1ヶ月〆切日を延長し、返送のない約70施設の技士長へ直接電話にてご協力のお願いをしました。
電話では、「届いていない」「技士会が行う活動ではない」「事務方の問題だからこっち(臨床工学部門)は関係ない」「なくしちゃった」や「とても大きな問題に取り組まれていますね。頑張って下さい」…など生の声をたくさんいただくことが出来た上に、連絡した約70施設のうち、約半数の施設より回答が得られ、最終的には63%(通常のアンケートでは30%程)もの回収率という結果で、千葉県内の臨床工学技士のいる施設の両立指標をほぼ把握することが出来ました。
今になって感じることは、返送のない施設の技士長と直接話した経験が、その後の両立の活動に大きな影響を与えてくれたのだと思います(*^_^*)
次回に続きます…
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