関東臨床工学会にて⑤(シンポジウム報告続き)

昨日の続きです<(_ _)>

 

考察として、どうして、両立支援がなかなか浸透していかないのでしょうか?その原因の一つとして、『両立支援に対する誤解』があることが指摘されています。

 

よくある誤解の代表的なものとして「両立支援は子育てしていないスタッフにはメリットがない」「女性・若い世代だけ・一部の人間の問題だから自分は関係ない」という声を耳にします。それは誤りで、『両立支援は、あらゆるスタッフにメリットがあります』

 

両立支援とは、年齢や属性など多様な背景を持つ、全てのスタッフにとって『働きやすい環境』をつくることで、両立支援を行っている施設では、独身従業者の定着率が高く、優秀な人材の離職を防ぐと言われています。

 

他にも、現在の若者の就職したい職場のランキングは『両立ができる職場』が、上位に選ばれておりますので、優秀な人材の確保に繋がり、その傾向は益々強くなってきていることが指摘されています。

 

さらに、『病院(うち)は特殊だから両立支援は無理』という声がありますが、『臨床工学技士は、一人前になるのに時間を要します。育児を機に退職させるのではなく、皆が両立できる環境で定着率をUPさせることでローテーションもうまくいき、人の入れ替わりを少なくすることで新人とベテラン相のバランスもとれ、ミスを減らすことができるかもしれません。

「特殊だから無理」でななく、特殊なら特殊なりに「業務を見直して出来ることからやって行くことが大切と言われています。」

 

 

両立支援(ワークライフバランス)の取組みを行うことで得られると言われているメリットを以下に示します。

日本国⇒持続的発展

職場⇒優秀な人材の確保、モチベーションや満足度の向上、業務の効率化、業績・成果の向上など

個人⇒充実した人生、健康面の向上、やりがい、自己研鑽の時間がとれる、創造性や自己管理能力の向上

 ↑ これらがお互いに相乗効果を生み、好循環の状態に持って行くことができると言われています。

 すなわち、職場も、個人も、家族も、社会も皆がHAPPYになる、それが両立支援(WLB)のメリットと言われています。

 

 

当会男女共同参画委員会の目標は次の通りです。

 

「仕事」と育児・介護など、多様なライフスタイルを選択でき、それぞれが個人のパーソナリティを活かし、その能力を100%発揮できる 、皆がいきいきと働く環境作りの実現を目指し、優秀な人材の確保と流出を減らす、モチベーションの向上、自己研鑽の時間が取れるなどにより、臨床工学技士の発展すなわち患者様へよりよい医療の提供に繋げられるような活動をしてきたいと思っています。

  以上です。<(_ _)>

 

 

当日は、時間が押していたために十分なディスカッションが出来ませんでした。しかしながら、唯一のシンポジウムに

このテーマを選んでいただけたこと、会場へたくさんの方に来ていただけたこと等々…本当に感謝しております=^_^=

 

 

両立支援に関するご質問など、このHPから直接メールが送れるようになっていますので是非ご利用下さいm(__)m

 

 

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