関東臨床工学会にて③(シンポジウムの報告)

11月4日(日)に、開催された第3回関東臨床工学会(つくば国際会議場)の参加報告のつづきです=^_^=

 

シンポジウム 「臨床工学技士会のこれからを考える~働きやすい職場環境について~」で ” SP-06 当会における男女共同参画活動について”を報告させていただきました。

 

前回のプレゼンの概要の紹介の続きです<(_ _)>

 

当会の状況について、男性会員の退会者はいずれの年代においてもほぼ同じ割合でしたが、女性会員の退会者は、全体の約8割が20歳代~35歳でした。この分布より、女性は結婚・育児を機に離職している方が多いことが推測されました。

 

また、当会で行ったアンケートの結果によると、“女性技士が業務を続けていく上での問題点は何か?”という問いに対して “仕事と家庭の両立”と答えた女性技士が約7割を占めました。

 

では、仕事を続けていく上で最もネックになっている、「仕事と家庭の両立」について、アンケート結果を基に、代表的な課題を4つ抽出しました。

 

まず1つめの課題は、「託児所が職場にない」「託児所があっても臨床工学技士は使えない」等、託児所に関する問題です。

 対策として⇒行政への何らかの働きかけが出来ないかについて検討。

 

 

2つ目の課題は、「育児との両立で肩身が狭い」「本人の意志とは無関係に部署変更やパート、それどころか退職させられた」という女性技士の悩みや、「なぜか女性が辞めてしまう」という上司、「育児に参加したいが帰りにくい」という男性技士からの悩み等…職場の雰囲気などの問題があります。

 対策として⇒両立支援ガイドブック発行や情報発信

 

職場の雰囲気は、施設によって大きなばらつきがあることが考えられます。育児を機に退職する方の理由の約半分を占めるという、“職場環境”を改善し、離職者を減らすためには、両立が容易な環境すなわちWLBを実現させる必要があります。

 

その第一歩として、両立の取組みの底上げとなるべく、ベースとなる(一般的な)両立に関するガイドブックを作成している所です。

 内容は、“妊娠がわかったら”からはじまり、その場面におけるガイドで、ママ編、パパ編、上司編を掲載予定です。上司編は、両立する方への対応や職場環境の見直しについて記載しています。

 

当ホームページや当会発行物(会誌、たより)による情報提供と、個別の相談を受付けています。具体的には、当HP上の“技士会の要望・相談”から、担当者へ直接メールが送信出来るようになっています。現状では、技士会での活動方法や職場の雰囲気に対する相談などがあります。

 

県技士会の中で、このような活動を始めたいがすぐには出来ない、という場合には、このHPのリンクを自由に貼っていただいて構いませんので、ご活用いただけたら幸いです。

 

 

次回に続きます<(_ _)>

 

 

 

男女共同参画ホームページTOPページはこちら

http://jacet.net/gender/