【内閣府カエルの星☆認定】再掲載!~聖隷三方原病院CE室~連載を終えて②
麦わら海賊団~聖隷三方原病院CE室~で実際に働いているスタッフの方から”両立の声”が届きました!
私は14年目の中堅技士です。数年前にキャリアラダーって何??という状況から始まり、現在は後輩の評価をさせていただくようになりました。いままでの経験で思ったことを時間をおって書いてみようと思います。
【就職から結婚まで】
短大を卒業後、名古屋の病院に就職し透析室勤務となり、日々業務を覚えるのに必死でした。勉強会や宅直勤務での呼び出しがとても多かったので本当に忙しく夢中で業務に携わり、とても勉強になる経験をたくさん積むことができました。
キャリアラダーの認識はありませんでしたが、年代別に業務内容は分かれていて困ることはありませんでした。5年間働いて、結婚退職することになり浜松へ引っ越しです。
【転職】
今働いている聖隷三方原病院に既婚者でありながら中途採用で再就職することができ、透析室に配属になりました。新卒からのスタッフと変わりなく院内研修制度を利用し、平等にチャンスが得られる環境にとても感謝しています。
それまでと同じ透析室業務なのにも関わらず、異なるところが多かったので自分の知識の再確認のために、いろいろな資格を取得しました。責任のある仕事もさせてもらえて、やりがいを感じていました。
このときもキャリアラダーの認識はなかったですが、若い後輩への指導の難しさを実感していました。
【異動】
透析勤務合計12年の後、中央器材室に異動になりました。はじめは分からないことばかりで夜も眠れなくなるほど?!緊張していて、ルーチン業務を覚えるのに手いっぱいでした。
この時期、キャリアラダー制度を作成して使用を開始しました。
中央器材室の業務に慣れてからは透析室勤務のときにしていた中堅の役割を果たせるようになり、自分のキャリアラダーを引き続き行えると思ったので、スタッフに相談しながら業務改善に取り組みました。
後輩指導については難しさを以前よりは感じなくなっていました。キャリアラダーを使用した教え方の統一には戸惑いを感じたこともありますが、使ってみて教育内容の進歩状況が教育を受ける人・する人の双方で把握することができることがいいのかな~と思います。
このころ趣味でマラソンや山登りに挑戦して山ガールデビューしました。数日休まなければ山深く入っていけないので、勤務の都合をみながら登山計画をたて、北アルプスで夏は癒されていました。
西穂独標 左後方は槍ヶ岳
現在は妊娠7ヶ月で11月からは産休・育児休暇を取得する予定です。
以前働いていた職場も今の職場も産休育休を取得することに理解があったので、産休取得されるスタッフと一緒に働く機会は何度もありました。私も子供を授かってからも仕事は続けてようと思っていましたが、上司が日々周りのスタッフに理解あることを公言し続けてくださることは、妊娠中で心身ともに不安定な時でも安心して業務に集中することができます。こんな声かけがとても心強かったです。
育休復帰後はできれば今のように働き続けたいですが、正直あまり若くないですし、不安要素はたくさんあります。
だからこそキャリアラダーがあることで、仕事の仕方を「復帰直後はルーチン業務に集中していても、できる状況になったらキャリアラダーを利用してレベルアップしたいな~。あせらずにがんばろう!」っといった具合で思い描くことができます。
なんとなく続けていく仕事ではないと思うので、続ける覚悟としての気持ちの整理ができます。
産休育休も人によって状況は違います。ほかにも長く勤務していると介護休暇や病気療養など男女問わず休まなければいけない状況はあると思います。
また異動などでキャリアがいったん中断してしまうように感じる人もいるかもしれません。
キャリアラダーだけがモチベーションの維持に関係するわけではもちろんないですが、そのとき仕事に取り組みやすくする手助けとしてこの制度を充実していけたらよいなと思います。
まったく知らない状態で始まったキャリアラダーで今はまだ完成形ではないですが、これから乞ご期待ですね。