【連載】続 かなちゃんパパの近況報告③ ~コーチング研修インストラクター取得までの道のり~

 

「かなちゃんパパの近況報告

  ~コーチング研修インストラクター取得までの道のり~」

 

 

第3回

 コーチングってなんだろう

 

 

 第2回で、コーチングとはどんなものかの概略については触れましたが、もう少し説明してみましょう。

 

部下を指導する方法として、皆さんが今まで行ってきた手法は「ティーチング」です。

「ティーチング」は、指示命令型のコミュニケーション手法で、上司の過去の経験から得られた成功体験を伝えていく方法です。

ティーチングの基本は、「教える」「ヘルプ(助ける)」「1対多数」「上下関係」であり、この方法では、部下は何も考えずに業務ができますが、業務ができたとしても喜びを感じることが少なく、業務ができなかった場合には、他人(上司)の責任に置き替えてしまうのです。

 

そこで、「ティーチング」の手法に「コーチング」の手法を合わせて行うことで、上司と部下が手を取り合い、部下が責任を持って業務を遂行できるようにするのです。

「コーチ」と聞くと、野球のコーチの様に「教える」と言うように聞こえますが、「コーチ(coach)」には「目的地まで馬車で送り届ける」という意味の動詞があり、上司が部下を目的に向かって導いていくと言う意味です。

ですから、「コーチングする」のではなく、「コーチング手法を使う」と表現します。

 

ヨハン・ヴォルフ・ガング・フォン・ゲーテの言葉に

「自分一人で石を持ち上げる気がなかったら二人でも決して持ち上がらない 」  があります。

部下が目的を持っていないのに、上司が無理やり目的を作って行わせても成功はしないと言うことです。

 

ガリレオ・ガリレイの言葉に

「人に何かを教えることはできない。ただ、その人が自分で気がつくように助けることはできる」があります。

 

「コーチング」の基本は、質問型のコミュニケーション手法で、「サポート(支援)」「引き出す(気づき)」「1対1」「協働(共生)関係」であり、上司と部下との信頼関係から成り立ちます。

 

コーチングスキルには「傾聴」「承認」「質問」の3つがあります。

 

「どうしてできなかったのか」と言う過去を責めても、部下は言い訳をするばかりで、過去に戻って解決することはできません。「どうしたらできるようになるのか」と言う未来型思考でコミュニケーションを図っていくのがコーチングです。

 

部下が何を目標にしているのかを心から聴いて気づきを与え、決して否定することなくその目標を承認して、その目標に向うにはどのような方法を行っていくことが良いのかを質問と言う手法で導き出し、その目標達成するプランをサポートして作り上げ、その行動を部下本人が宣言して行動に移していくのです。

 

山本五十六の言葉に

「やって見せて 言って聞かせて やって見て 誉めてやらねば 人は動かず 話し合い 耳を傾け 承認して 任せてやらねば 

人は育たず やっている姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず」があります。

 

コーチングそのものを表す言葉ですね。

 

3名の歴史上の人物の格言を上げましたが、コーチングとは決して新しい手法ではなく、古くから考えられている手法なのです。

 

コーチングってどんなものだろうと言うことがイメージできたでしょうか?

 

 

 

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