【内閣府カエルの星☆認定】再掲載!~聖隷三方原病院CE室~「両立の声」
今回は、我々CE室で約10年前にはじめて産休・育休を取得したスタッフの経験から今思うことを少し話してもらいます。
はじめまして。大城です。
聖隷三方原病院CE室に就職し、はや十何年という月日が経とうとしています。その間、本当にいろいろなことがありました。
私は、家庭では3人の子どものお母さんです。一番上の長女が9歳(小学校3年生)、次女が5歳(年長)、長男7カ月です。現在は、3番目の子の育児休暇中です。
10年ぐらい前、私が初めて妊娠したときはまだまだ大変な時代でした。
聖隷福祉事業団には当院を含め他にもいくつか病院があります。CEも何人もいました。もちろん、女性のCEも…。
しかし、産休や育児休暇を取得した女性CEは前例がなく、私が初めての経験者だったのです。
はじめは、苦労もしましたし試行錯誤の日々でした。それは、当事者である私だけでなく上司や周りのスタッフも同じです。
私自身は、仕事を続けていくうえでどんな制度があり利用できるのかを調べ上司と話し合い、家では、主人とどのように家事分担・子育てを行うかを話し合いました。この話し合いは、何回も行いました。
ぶつかり合うこともあり、「仕事を辞めたほうが楽かな…」とも思いましたが、周りの人たちの協力、上司の理解もありなんとかここまで来たように思います。このことは、私自身を人間として大きく成長させてくれるものでもありました。
<7~8年前?スタッフの結婚式にて>
その甲斐あってか、私の後に続くように女性CEスタッフが出産後も仕事を続けるという道を選択してくれています。
これは本当にうれしいです。
今後は、男性スタッフも育児休暇を取得してくれたら、違った視点から物事がみえるようになるのでもっと制度が充実していくのではないかと思っています。(でも、なかなかできないみたいです…)
実際に子育てをしながらの仕事は大変なことが多いです。
しかし、その何倍も得るものが多いと思っています。そして、一番に感じることは、人は一人では生きられないということです。
多くの人に助けられて生活していることを実感します。
そのため、自分も助けてあげたり協力してあげたいという思いが自然にわいてきます。
長い目でみれば子育てに手がかかる期間は数年ですからね。若いスタッフが困っていたら、どんどん助けてあげたいです。
職場では、上司やスタッフの協力のおかげ、家庭では家族の協力のおかげ、そして何よりも子どもたちが「ママ お仕事がんばってね」と送り出してくれたおかげで現在も仕事が続けられているのではないかと思います。
<現在 育児休暇中! 息子とともに>
いまは、少しずつ子育て支援が整ってきて働きやすい環境ができつつあるように思います。
しかし肝心なのは、その制度を利用できるようにする努力、スタッフの理解や協力です。
また、長期の休暇を取得できたのはよかったが復帰後に職場で自分が評価されず ただ何となく働くのでは仕事を続けてきたことに自分自身が疑問を抱くかもしれません。
それはそれでいいかもしれませんが、人は評価されることで成長もできます。ワークライフバランスはその人によって異なりますが、充実した日々が送れるようになればいいなと思います。