両立支援ガイドブックの紹介⑤
2013年2月発行の「両立支援ガイドブック」を何回かに分けて紹介させていたいてます。
前回(4月25日UP)の続きです(参照していただけたら幸いです)。
今回はこの「両立支援ガイドブック」について、”女性向き”と感じている方がいらっしゃるようです。
では、なぜ「女性向き」と感じたのでしょうか?
この「両立支援ガイドブック」は”育児と仕事の両立、働き方の見直し”に関する内容ですので、「育児」=(イコール)女性の事、と認識をしているということかと思います。
「育児」は”女性”だけの問題でしょうか??
このガイドブックは、以前も触れていますが「ママ編」「パパ編」「上司編」とそれぞれの立場でのガイドを掲載しています。
「ママ編」が5ページに対して、「上司編」が7ページと一番多くの紙面を割いています。
→職場の働き方の見直しには、職場の上司の働きかけが必要不可欠
当会の意識調査の結果、男性技士からは「育休を取りたいが取りにくい」や「定時に帰って家のことをやりたいが帰れない」などのコメントも多くいただいています。
また、女性技士の7割が「臨床工学技士としての仕事を続けていく上で問題になること」の設問において「仕事と家庭の両立」と回答しており、4割が「仕事と家庭の両立」が困難・無理と回答しています。実際には、毎年女性会員のうち約3~4割が退会しています。
現在は、まだ男女ともに育児と仕事の両立が出来ない、「時間の制約のない方しか長く勤めることの出来ない職場」が多く存在しています。
前回、これから10数年もすると「もう一つの2007年問題」(大介護時代による介護休業者の増加)が到来し、75歳以上で要介護者は約3割を占めることにふれました。以下、貼り付けます。
→団塊ジュニア世代(今の30~40歳代)の両親(夫婦の両親4人のうちひとりが要介護者となる) のほとんどの方が介護の必要が出てくるといわれており、企業によっては全体の40%の職員が従介護者になるとの試算もあります。
つまり、現時点では「無関係」と思っていた人がこれから先も無関係でいられる、というわけではないようです。
☆いま、(男女とも)「育児」などで時間の制約のある方が職場にいる場合は、「職場見直しのチャンス」です!
まだ、いないという場合も、今後「育児」「介護」で時間の制約があるかたもどんどん活躍していける環境づくりを今からスタートしていかなければならないと思います。
大事なのは、一人ひとりの当事者意識といわれています。まず、今自分が出来ることから始めてみませんか。
「両立支援ガイドブック」はコチラからもご覧になれます。
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