2025年6月21日(土)

AAMI eXchange 2025、本格始動の日です!🎉 今年の学会は「Eventify」っていうクールなイベント管理システムが導入されていて、スマホアプリで自分のスケジュールをサクサク組めちゃうのが最高です。

朝から僕は「ACCEが主催するAIの未来についてのセッション、面白そう…でも待てよ、以前JACEがお世話になったあの人のプレゼンも捨てがたい…!」究極の二択に悩んだ末、僕が選んだのは…JACEの国際交流委員としてのご縁、Scott Skinnerさんのご登壇です!

以前、日本の臨床工学会の国際交流企画で、ビデオ越しにアメリカ代表としてプレゼンしていただいたScottさん。その時、「アジア系の顔立ちの方だなぁ」なんて思っていたのですが、今日、会場で生でお会いしてビックリ!めちゃくちゃ身長の高いナイスガイじゃないですか!😲 やっぱり、画面越しの遠隔会議とリアルで会うのとでは、伝わってくる情報量が天と地ほど違いますね。この「再会」だけで、今日のミッションは半分達成した気分です!

まるで授賞式!華やかなオープニングセレモニー✨

その後、メイン会場に移動すると、そこはもう別世界!まるで映画のワンシーンみたいな、キラキラでカッコいいステージが目に飛び込んできました。

ステージに上がったのは、AAMIのCEO会長、パメラ・アローラさん。

「ニューオーリンズへようこそ!皆さんの患者さんへのご尽力、そしてこのHTMコミュニティの発展への貢献に、心から感謝します!」

その言葉に、会場は大きな拍手に包まれました。パメラさんの話によると、今年の展示会にはなんと170もの出展者やスポンサーが参加していて、規模はすっかりCOVID-19以前の活気を取り戻したそうです。前日に行われたゴルフコンペの優勝者発表!そして、この素晴らしいイベントを支えてくださる全ての関係者への感謝が述べられ、大会の収益は若手技術者の育成支援のためにAAMI Foundationへ寄付されることが発表されました。

そして、いよいよ基調講演だ!と思ったら、AAMIアワード表彰式へ!

🏆 AAMIアワード受賞者たち 🏆

毎年、コミュニティを支える人たちを表彰するこのアワード。今年はどんなスゴい人たちが選ばれたんでしょうか?

  • AAMI Fellow: 医療技術への並外れた貢献を称える、名誉ある称号!
    • Colleen Hogan Hortizさん: GE HealthcareのHTM品質スペシャリスト。教育者、米陸軍の技術者、そして業界のリーダーと、経歴がとにかくスゴい!
    • Deanさん: St. Luke’s Health Systemの画像サービス責任者。HTM分野の発展に情熱を燃やす、熱血リーダー!
    • Michaelさん: ペンシルベニア大学ヘルスシステムで40年以上!まさに生きる伝説。数えきれないほどの学生を育て上げた偉大なメンターです。
  • Spirit of AAMI Award: 最高のボランティア精神に贈られる賞!
    • Susan Classicさん: 滅菌処理と標準化の分野で、35年以上も貢献してきたエキスパート!
  • AAMI and GE Healthcare BMET of the Year: 今年の最優秀BMET(臨床工学技士)!
    • Joe Dederさん: 空軍出身で、Munson Medical Centerに27年以上勤務するベテラン。大学でHTMコースをゼロから作り上げた教育者でもある!
  • AAMI HTM Leadership Award: 卓越したリーダーシップを発揮した個人に!
    • Ashley Omaraさん: VA New England Healthcare Systemのチーフ。8つの医療センターをまとめるスーパーウーマン!
  • AAMI Young Professional Award: 業界の未来を担う、若き才能に!
    • Dr. Jeanine Blakeさん: 看護師とエンジニア、二つの視点を持つ革新者!静脈内ポンプの精度向上という、超重要な研究をされています。
  • AAMI MedCrypt Cybersecurity Visionary Award: サイバーセキュリティの未来を切り拓く
    • Jeff Tulleyさん: UC San Diegoのサイバーセキュリティセンター共同ディレクター。AIと患者安全という、まさに現代の最重要課題に取り組んでいます。
  • AAMI HTM Association of the Year: 今年のベストHTM協会!
    • Ohio Health Care Technology Management Association (HTMA Ohio): 1974年設立の歴史ある協会。年次会議には300人以上が集まるそうです!

さらに、優れた研究論文や記事にも賞が贈られました。AIの活用法から法的な責任問題まで、テーマは多岐にわたり、業界の最先端をひしひしと感じます。受賞者たちが誇らしげにトロフィーを受け取り、ウォルトさんとカートさんに脇を固められて記念撮影する姿、めちゃくちゃカッコいい!なぜこんなにも絵になるんだろう?憧れちゃいます!

表彰式の後は、AAMIのHTM担当副会長ダニエルさんが登壇し、

「みんな、もっと参加して!協力してくれ!君たちの力なしじゃ何も成し遂げられないんだ!」

と熱いメッセージを投げかけ、会場の心を一つにしました。

共感が世界を救う!感動の基調講演 🧸

そして、いよいよゲストスピーカー、アーロン・ホロウィッツさんの基調講演がスタート!彼は、共感に基づいたデザインで小児患者の体験を劇的に改善する「Empath Labs」のCEOです。

アーロンさん自身、幼少期に成長ホルモン欠乏症でつらい病院生活を送った経験があるそうです。医師は両親にばかり話しかけ、幼い彼には何が起きているのかサッパリ分からない…。その時の孤独感が、彼の原動力になっているそうです。

彼のチームが生み出したのは、ただのおもちゃじゃありません。

  • 「ルーファス・ザ・ベア」: 1型糖尿病の子どもたちが、インスリン注射の練習をできるテディベア。
  • 「マイ・スペシャル・ダック」: がんや鎌状赤血球症の子どもたちに寄り添う、ロボットのアヒル。

なんとこのアヒル、日本でも「アフラックダック」として活躍しているんだとか!これにはビックリ!「これらのツールで遊ぶことは、ただ楽しいだけじゃない。子どもたちのストレス、痛み、吐き気を30%和らげる効果があるんです」とアーロンさん。

彼の信念は「共感はスーパーパワーだ」ということ。専門家だからって偉ぶるんじゃなく、いつでも初心に戻って、子どもたちが世界をどう見ているかを学ぶ「初心者マインドセット」が大事なんだと、彼は熱く語ります。それには、3つの考え方があるそうです。

  1. 未知を受け入れる
  2. 好奇心を養う
  3. 視点を変える

結局のところ、自分自身の「何がしたいか!」の『One Thing』にかかっていると言うことです。そして、講演のクライマックス。

「皆さんの椅子に付箋があります。あなたがこの業界で最も情熱を注いでいる『One Thing』を書いてください」と

会場中がペンを走らせる音に包まれます、こう言うところがアメリカ人だなー、日本人なら主催者以外きっと何も書かずにいるんだろうなー、なんて思っていました。アーロンが周りの人たちに聞くと、「患者さんのため」「もっと学びたい」「後輩を育てたい」…みんな、熱い想いです。業界の仲間たちの情熱に触れ、自分の「一番やりたいこと」を分かち合うことが、こんなにも力強いなんて。

講演の最後、アーロンさんはこう締めくくりました。「HTMコミュニティは、それぞれの「一番やりたいこと」『One Thing』を理解し、それを可能にしてくれる仲間たちと協力し合う必要があるんだ」と。

講演が終わると、みんな自分の「One Thing」を書いた付箋を、会場前のボードに貼り付けていました。「一番やりたい事」が書き込まれた付箋で埋め尽くされたボードを見て、「これぞアメリカだなぁ…」なんて、しみじみ思っちゃいました。

Expo会場でミッション遂行! 🍽️

興奮冷めやらぬまま、案内に従ってExpo会場へ!巨大な会場にはたくさんのブースが並び、活気に満ち溢れています。ランチもここで用意されているとのことで、ビュッフェ形式の昼食を取り分け10人掛けのテーブルへ。すると、なんと同席したのはMayo Clinicの方、カナダから来た方、そして企業の方々!「どこから来たの?」なんて気さくに話しかけてくれて、僕は平山委員、梅崎さん、矢吹さんの間に割って入って通訳するなんて野暮なことはせず、みんなに英語で直接会話する楽しさと自信を味わってもらいました。

食後のミッションは、お世話になったAAMIとACCEのブースに突撃して、日本から持ってきたお土産を渡すこと!そして、決められたブースを回りシールを集めて、明日の抽選に参加することです。

AAMIブースでは、副理事長のマイクさんとジャネットさんにご挨拶しお土産を渡しました。ACCEブースでは、スーリーとビンセント、そして新理事長のキムさんにお土産を渡しながら、「来年のAAMIでは、日米合同で在宅医療についてのセッションをやりましょうよ!」なんて話で大盛り上がり!なんと、その場で明日のACCE招待制パーティーに呼んでいただきました。

Expo会場では、とある企業のブースで、医療機器の未来を垣間見ることができました。そこは単なる部品取り扱い修理メーカーではなく、部品のマーケットプレイスから、修理、トレーニング、資産管理まで全部一つのデータベースプラットフォームで行う、まさに「医療機器の総合商社」。リアルタイムで機器の場所を管理したり、病院のシステムと連携したり…話を聞いているだけでワクワクが止まりません!

そんなこんなでブース巡りをしていると、昨日UMCNOの見学でお世話になったリチャードさんにバッタリ遭遇!昨日は一緒に写真を撮りそびれていたので、すかさずお願いしてパシャリ!📸

もちろん、Tシャツやドライバーセット、傘に扇風機といった、各ブースで配られるグッズ集めも忘れません!結構良いものがもらえるので、これも学会の醍醐味の一つです(笑)。

夜はAAMIパーティー!まさかの展開が…!?🥳

そして夜は、お待ちかねのAAMIパーティー! AAMI マネージャーのフレッドにも再開し、パシャリ!。会場で話していると、なんとJACE以外にも日本からの参加者が!国立健康危機管理研究機構の教授と研究員の看護師さんたちです。自己紹介もそこそこに話していると、そこに現れたのは…なんとAAMI CEOのパメラさんご本人!

一緒に写真を撮ってもらったその時、パメラさんから「あなたたち、明日のAAMIパーティーにも来るわよね?」とのお言葉が!「え、でもそれってご招待いただいた方だけじゃ…?」なんて恐る恐る聞いてみると、「ぜひ来てちょうだい!」とまさかのトップダウンでご招待が決定!急遽、僕がパーティーの時間と場所をみんなに伝える「秘書」役を仰せつかることになりました(笑)。日本とアメリカの人々を何とか繋いであげたい!との思いからこの海外視察研修も開催しているので、日本人皆に色々してあげたくなっちゃうんですよね!

パーティーを存分に楽しんで、夜景をバックに記念撮影。さて帰ろうかとバスに乗り込むと、後ろの席に座っていたのは、AAMIでマネージャをしているMJさん! 「MJ、この後まだ飲みに行くんだよね?」なんて軽口を叩くと、「いやいや、明日の朝イチでプレゼンがあるんだよ。それが終わったら浴びるほど飲むさ!」とMJさん。 「朝イチでプレゼン?だから何?今から飲むんでしょ?」なんて笑い合いながら、「じゃ、また明日会場で!」とバスを降りました。

明日も、急遽できた予定で大忙し。秘書業務も残ってるし、ホテルに戻って明日の予定をみんなに伝えて、ようやく就寝です。刺激的すぎる一日だったな…!