米沢市立病院 竹田 章紀

6月4日~11日にかけて、「AAMI学会及び米国施設見学ツアー」に参加しました。昨年に続き2度目の参加でした。

今年は「コロラドメディカルセンター(小児)」を視察してきました。この視察で感じた事は、患者さんや家族の事を中心に建物が考えられているという点です。NICUは全て個室で、バス・トイレ付き、個人的には、しばらく住んでもいいかなと思える部屋でした。部屋に入ると、ナースコールが2種類あり、看護師さんを呼ぶボタン(赤)と緊急時に呼ぶボタン(青)がありました。日本では「緊急時は赤」なので、国が変われば真逆の意味になるのだなと、強く感じました。また、酸素や空気のアウトレットは、日本でなじみの深い「ピン方式」とは異なる点に驚きました。日本では、ピンの角度の違いで区別されていますが、コロラドメディカルセンターでは、ピンは1本で、その形で区別されていました(酸素は○、空気は□といった具合)。また、コンセントがたくさんあり、いわゆるテーブルタップは使わないようにしているとの事でした。

個室とは別に、多人数でくつろげるフロアがあり、ダイニングルームはパーティが出来そうな広さで、複数の家族が過ごす事が可能でした。長期の入院でもなるべくストレスがたまらないよう工夫されていると感じました。また、廊下も暖色系の色合いが主で、過ごしやすかったです。廊下には所々に熱帯魚のいる水槽が設置されていたり、子供が遊ぶ事ができる像などがありました。中でもレゴ®で作られたコロラドメディカルセンターは圧巻でした。

また、宿泊したホテルにはAEDが設置されていました。これ自体は珍しくないですが、AEDボックスの中には、AED本体と酸素ボンベ・酸素マスクが入っていました。日本では、AED本体のみ設置してある場合が多いので、衝撃的でした。日米の思考の違いを強く感じました。

今年のツアーでは、日米の医療・設備に対する思考の違いを学ぶ事ができました。とても実り多き旅でした。

最後になりますが、今回のツアーを企画して下さった方々を始め、共に旅をしてくれた方々、今回の旅で携わった全ての方々に深謝いたします。ありがとうございました。

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