北里大学医療衛生学部臨床工学専攻医療安全工学 藤原 康作
このたび、AAMI (先進医療機器学会)とACCE (The American College of Clinical Engineering)との国際交流に参加したので報告する。
今回の海外交流には7名の臨床工学技士と企業から2名の計9名が参加した。私は初めての参加で初対面の方々ばかりであったが、井福副会長と国際交流委員会の吉岡委員による計らいでデンバー到着初日から参加者全員が打ち解け和やかなムードでのツアーとなった。
AAMIでは吉岡委員と同委員会の井桁委員、ACCEの代表者トム氏によるセッションに参加した。ACCEと臨床工学技士の特色や業務内容等についてディスカッションが行われた。質疑応答が非常に濃厚で日本人が見習わなければいけない部分だと感じた。また、AAMIのレセプションや企業展示ブース、ACCEとの国際交流会等に参加して、英会話ができればたくさん聞きたいことがあるのにと英語力の未熟さを痛感した。『今度、海外の学会に行くときはめちゃくちゃ質問しまくるぞ!』と心に決め、とりあえず字幕なしで洋画を視聴できるように現在特訓中。私自身、英会話はまったく出来ない状態で参加したが語学力に優れた方々に助けられ、それ以外ではあまり不自由を感じなかった。
今回宿泊したデンバーは比較的安全な都市で過ごしやすく有志による早朝散歩、昼間は学会、夜は美味しいビールとアメリカンなつまみで有意義な時間を参加者と過ごすことができた。
ACCEとの国際交流を通じて、日本の臨床工学技士には世界の医療に発信・貢献できる技術が多くあることを感じた。今回は日臨工から国際交流事業に賛同し参加を希望する会員への参加費補助もあり海外交流が活発におこなわれる環境が作られたことで、今後、海外交流事業で得られたさまざまな経験が日本臨床工学技士会発展に寄与していくと感じたツアーであった。
今回、初めての海外交流事業に参加して多くのことを経験し考える機会を与えていただき、ありがとうございました。来年もぜひ参加したい!