岡山大学病院 平山 隆浩

 先進医療機器学会(AAMI)及び海外施設見学ツアーに参加させていただきました。
私の今回の目的は日本・世界で活躍する臨床工学技士(CE)の活動を肌で感じること、日本と世界のCEの特色を学ぶこと、そして最も重要なのがアメリカを全力で楽しみ最大限のことを吸収することでした。
学会を通して、先輩方が国際学会で堂々と発表、座長をされる姿を目の当たりにして純粋に尊敬の気持ちと私自身も将来やってみたいという気持ちになりました。そして先輩方と様々なことを語り合った日々はかけがえのない貴重な時間でした。今回は以前日本でCEとして働かれていて、現在はアメリカでカテーテル技師として働かれている長澤さんが同行されていました。海外進出のプロセス、職場での文化の違いなど生のお話を聞くことができたことは私の視野を広げるための大きな収穫でした。また海外のCEと交流の機会があり、日本と海外の業務の違いやそれぞれの特色を学ぶことができました。驚いたのは海外のCEが日本のCEに対してとても興味を持っていることです。海外では業務が細分化されており、日本のように幅広い医療機器の管理を行い操作までをすることはありません。改めて自分たちの仕事に対する誇りが強くなりました。

 学会終了後、私はツアーとは別に2日ほど延泊をしてワシントンDC、ニューヨークに行ってきました。ここからは自分の力で交通機関を用いて移動し、ホテルでやり取りを行い、食事のオーダーなどを行わなければなりませんでした。これは海外経験も一度だけ、英語もまともにできない状態でしたが、最大限のことを吸収するために私自身が自分に課した試練でした。出発前は楽しみより緊張感のほうが大きかったですが、その緊張感をバネに空き時間を見つけては英語の勉強を行ってきました。結果として多少のトラブルや怖いこともありましたが、感性を最大限に広げてそれらをも楽しみながら無事帰国することができました。このような経験が自信へと繋がり、モチベーションの向上そして成長の糧になると実感しています。
今回の旅は毎日が学び、刺激の連続で私の価値観を大きく変えるものとなりました。日常では得られない経験と多くの人との素敵な出会いを通して、人間としての器が一回り、そして消費しきれないカロリーでもう一回り成長しました。

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