「戦争・紛争地や開発途上国の医療安全へ貢献できること−臨床工学技士の可能性−」

  • 開催日:第3日目 7月23日(日)  
  • 時 間:13:00より
  • 場 所:広島国際会議場 B2F 第2会場 ダリア1

国際交流委員会 企画

第33回日本臨床工学会まで1ヶ月を切りました!

 

私たちは人類史上初めて原子爆弾が投下された広島での開催に合わせて、「戦争・紛争地や開発途上国の医療安全へ貢献できること−臨床工学技士の可能性−」という内容でセッションを企画しました。

 

今もなお戦争が続いているウクライナにおいては、戦火であっても医療提供は継続的におこなわれ、その中でも医療機器のスペシャリストであるBME(Bio-Medical Engineers)の活躍はとても重要です。本シンポジウムでは、そのウクライナや隣国のモルドバのBMEの方にも発表をいただく予定となっております。

 

座長として演題の依頼や内容の確認のやり取りをする中で、テレビではあまり報道されなくなった今でも、厳しい状況が続いていることが伝わってきました。このような不眠不休で活動されている中で、本セッションにご参加いただき、現地の情報を伝えていただきます。

さらに、日本の臨床工学技士が、現地で医療機器調達のコーディネータとして活躍する事例等も紹介します。

 

また、ピースウィンズジャパンでリーダー医師として派遣された稲葉医師から、現地での活動と臨床工学技士への期待についてお話いただきます。

活動内容動画https://www.youtube.com/watch?v=g0K5mTdozJY

 

その他、そもそも争いを起こさないためにはどうしたらいいのか、日本とアメリカでの臨床工学技士としての海外での活動や、災害への備えに関する話題も各演者からお話をいただこうと思っております。

 

SY10-1 医師の視点から捉えた日本の臨床工学技士の国際協力ニーズ:パラオとウクライナの経験から. 稲葉基高特定非営利活動法人ピースウインズ・ジャパン

SY10-2 災害医療支援における臨床工学技士のニーズ. 三木隆弘日本大学病院

SY10-3 臨床工学技士が開発協力でできること-かつての激戦地南洋の国パラオ共和国での事例を交えて. 杉浦陽一株式会社me研修

SY10-4 The Republic of Moldova – healthcare system in the context of war in Ukraine and the refugee crisis. Sanda Matcovschi Ministry of Health of the Republic of Moldova

SY10-5 Impact of war on healthcare from the perspective of biomedical and clinical engineering Experience of Ukraine. Dmytro OSIN All-Ukraine Association of Biomedical Engineers and Technologists / WHO Country office Ukraine

SY10-6 Coordinating medical equipment donations through an NGO: lessons learned from Kentucky, U.S.  Scott Skinner Capital Equipment Planning at Sodexo HTM/SOS International

海外演者の発表は英語ですが、日本語字幕が付きます。また確定ではありませんが、海外演者はzoomでリアルタイムに参加する予定で、質問もできます。

 

今回のセッションを通じて、私たちに何ができるのかを学ぶきっかけにしていただけたら幸いです。おそらく人生観が変わる時間になるでしょう。

改めて平和の意義について考える時間を日本臨床工学会の会期中に設けることができ、私たちとしても嬉しく思っております。このような機会はなかなかないと思います。ぜひ一人でも多くの人にご聴講いただきたいと思っておりますので、何卒ご参加のほどよろしくお願いいたします。

 

平山隆浩(岡山大学学術研究院 医歯薬学域 災害医療マネジメント学講座)

柏 公一(東京大学医学部附属病院 臨床工学部)