【内閣府カエルの星☆認定】再掲載!~聖隷三方原病院CE室~⑦
今回は、聖隷三方原病院に就職した “聖 隷子(ひじり れいこ)さん”が係長になるまでを人材育成・評価システムに当てはめながらシュミレ-ションしたいと思います。
【隷子 就職して1年目】(Level1想定:指導を受けながら業務遂行できる)
私は中央器材室に配属され、医療人・当院職員としての心構え~ル-チン業務に至るまで先輩からの指導を受けながら業務を覚える日々を過ごしました。
業務評価は、ル-チン業務を覚えることに重点をおいた『キャリアラダ-Level1』を使用し、先輩に指導されるがまま自己評価を行い、自分のできることを確認していきました。
年度末に《キャリアラダ-評価会議》にて『キャリアラダ-Level1』を合格しました。
【2年目~】(Level2想定:支援を受けながら業務遂行できる)
2年目は少し仕事にも慣れ、人材育成・評価システムも理解できました。『キャリアパス・ラダ-』を改めて確認し、自分のキャリアプランを描いたりもしました。
新人が入り、後輩ができるので先輩としてがんばらないといけないからモチベ-ションが上がりました。
また、『キャリアラダ-Level2』を使用し、先輩にどのように評価されるか確認したいと思い業務に取り組みました。
年度末に《キャリアラダ-評価会議》にて『キャリアラダ-Level2』を合格しました。
【3年~6年目】(Level3想定:担当業務の遂行および後輩指導ができる)
3年目になり、業務の中に少しずつ後輩への指導が入ってきたので、改めて自分自身の知識の確認を行わないと教えるのが不安でした。
そして、後輩指導をしながら共に勉強した日々でした。
『キャリアラダ-Level3』は複数年での評価になっていますので、今年は半分ぐらい達成できました。
4年目になり、いい人とめぐり合いまして結婚しました。
名前も“三方(みかた) 隷子”となり、特別休暇5日と公休2日で海外旅行にいきました。
それでも、仕事は仕事、後輩指導の業務が非常に多くなり、また日勤帯の業務リ-ダ-としての役割も増え責任の大きい仕事にモチベ-ションも上がりました。
5年目になり、妊娠・出産を経験しました。
初めての妊娠だったため、休憩時間の延長・休業・通院休暇を取得しながら業務を行い、出産のための休暇を取得した後、産後は1年間の育児休暇をとりました。
~~~~1年後復帰した時には、不安なく業務をおこなうことができました。
なぜなら、育児休暇時の復帰前に「院内 復帰プログラム」があり職場長との面談ができたこと、またCE室に復帰後の教育プログラムがあったからです。
しかし、育児と仕事の両立に少し不安があり、与えられた役割がこなせるかわからなかったので、今年は『キャリアラダ-Level3』の評価はやめてル-チンワ-クと育児に専念しました。
6年目になり、育児にも慣れたので『キャリアラダ-Level3』の評価済みだった項目は再度確認してもらい、評価できていなかった項目は継続するようにしました。
復帰前であれ復帰後であれ、1年間評価を行わなかったとしてもどういった役割で何をしなければいないのかが明確であるため、すぐに自分のキャリアを考えることができました。
【7年目~】(Level4想定:担当業務の模範的遂行およびリーダ-としての行動ができる)
『キャリアラダ-Level4』の評価となると「リ-ダ-シップ・コ-チングのスキル」が必要だと感じ、いろんな書籍を読みました。
また、事業団CEの教育担当者研修にも参加させていただきコ-チングについて勉強しました。
8年目に2人目の子供を妊娠し、出産までの経緯としては一人目と同じように休暇を取得し、育児休暇を今度は2年とりました。
その後、復帰プログラムを経て復帰し、また1年間は『キャリアラダ-Level4』の評価は希望しませんでした。
9年目には勤務時間の短縮を取得しながら仕事を行い、10年目には係長とともに中央器材室係のチーム目標を100%達成し、後輩の指導・評価も行いました。
年度末に《キャリアラダ-評価会議》にて『キャリアラダ-Level4』を合格しました。
【11年目~】(係長想定:担当係業務の完遂、遂行責任)
11年目に入り、『キャリアラダ-Level4』までの評価と業務の成果が認められ係長への昇進を打診されました。
今まで自己研鑽を積んできた自信と私のキャリアプランでもあったことから昇進試験を受け、見事合格しました。
12年目は、係長として業務を行うこととなりました。
このように、“隷子さん”は結婚・出産・育児を経験しますが定められた人材育成・評価システムに則り、できるだけ公平な評価を受け成長していきます。
結婚・出産という過程がなくても、プライベ-トの充実はよい仕事に繋がると考えています。
職員ひとりひとりが“隷子さん”のようなキャリアアップができたらと考え、それを実現するためのシステムだと確信し日々運用しています。
*隷子さんは空想上の人物であり、この内容は職場長の強い理想が含まれております。
次回に続きます…