内閣府男女共同参画局ホームページにUPされている「団塊世代男性のつぶやき」
を読み、ジーンとくるものがありましたので紹介させていただきます。
コラム「団塊世代男性のつぶやき~もっと語って~」
以下、一部抜粋しました。
今、団塊世代前後の男性が仕事の第一線を退いています。定年を迎えた男性を、かつて女性たちは酷評してきました。「粗大ごみ」「産業廃棄物」「濡れ落ち葉」「わしも族」などの言葉が流行したことを記憶されている方も少なくないことでしょう。仕事人間と化して、家庭を顧みることのなかった夫と共に過ごした人生の虚しさを、妻たちが積年の恨みを込めて揶揄した言葉です。男女共同参画の集いなどでこの言葉が紹介される度に、会場を埋めた女性たちから笑いが起きたものです。夫婦の溝に苦しんだ月日を笑って揶揄するだけの余裕と力をつけた中高年女性たちでした。
一方、男性たちはどのような思いで、そうした声を受け止めてきたのでしょうか。男性が自らの胸のうちを語る場面は、これまであまりなかったように思います。
(中略)
その男性たちが自身の胸の内を吐露する場面に、先日遭遇しました。(略)男女共同参画をテーマに講師を務めて下さった広岡守穂氏(中央大学教授)のリードで、心を解放された受講者の男性たちが、さまざまに心の内のつぶやきを綴り始めたのです。
それを広岡氏がまとめ、茨木大光氏の作曲とうたで披露されたとき、一瞬、会場がシーンと静まりかえりました。その一例をここにご紹介しましょう。
「いつも家族のことを思ってばかりいる
それなのにわたしの思いは
通じないことがある 悲しい
思いやりの押し売りといわれ
親切の押し売りといわれる
いつかみんなにわかってほしい
家族を思ってきたことを
みんなのしあわせだけをこころから願ってきた
それぞれの人生に幸おおかれと (広岡守穂 作詞 茨木大光 作曲)」
高度経済成長を支え、低成長期の厳しい国際競争を生き抜いてきた男性たちの心の叫びです。なぜ彼らはもっと早く語ってくれなかったのでしょう。
子育てに孤軍奮闘し、疲労困憊してすがりつこうとする妻を、あたかも突き放すかのようにして玄関のドアを開けて仕事に赴いていった夫たち。
冷たい背広姿の背中しか見えなかった妻に、もしもこの詩がもっと早く届けられていたら…と思わざるを得ません。
我慢はけっして美徳ではありません。家族や妻には自分の気持ちや悩みを素直に伝えることが、皆の幸せにつながることを、男性たちには気づいて欲しいと思います。
詳細はコチラ(内閣府男女共同参画局HP)
http://www.gender.go.jp/policy/men_danjo/column/tubuyaki.html
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