当会における男女共同参画活動について

 男女が真に平等な立場のもと、家庭や職場、地域社会においてそれぞれの個性や能力を十分に発揮することができる雇用環境の整備は喫緊の課題です。現在、当会会員の男女比は約7:3で、女性の割合が増加傾向にあります。当会が行ったアンケートや実際にいただいた相談などで多いものは次の通りです。

 【ベテラン世代の技士】

“女性の技士は子供が出来ると辞めてしまう” “育児期間中の部下に対しての対応がわからない”

 【若手の技士】

“職場が育児休暇を取りにくい雰囲気(男性)” “育児期間中なのに就業時間後にすぐ帰りにくい(男性)” 
“結婚・育児を機に本人の意思とは関係なく配置変え(女性)” “職場の託児施設が利用不可” 等…

 また、わが国では少子高齢化を迎え、近い将来労働力人口が減少すると言われています。当会において、現状では20歳代~35歳までの女性技士の退会者が多いことから、結婚・育児を機に離職する方が多いことが推測されます。超少子高齢化社会を迎えると言われていることからも、マンパワーの確保、特に離職率を低下させることは必須の課題です。

 会員に対してこれまで行ったアンケート等で、育児休暇制度や託児室、指針の策定など両立に対する具体的な支援を望んでいる割合が多いことから、我が国における「男女共同参画基本法の基本理念」を基本として、当会会員のニーズと現状に見合った活動をしていく必要があります。

 

     
 

【男女共同参画基本法の基本理念】

1. 男女の人権の尊重

男女の個人としての尊厳を重んじる。男女の差別をなくして、男女である以前に一人の人間として能力を発揮できる機会を確保していく。

 

2. 社会における制度または慣行についての配慮

固定的な役割分担意識にとらわれず、男女が様々な活動ができるように社会の制度や、慣行のあり方を考えていく。

 

3. 政策等の立案及び決定への共同参画

男女が、社会のおいて対等なパートナーとして、様々な方針の決定に参画できるようにしていく。

 

4. 家庭生活における活動と他の活動の両立

男女はともに家族の構成員です。お互いに協力し、社会の支援も受けながら家族としての役割を果たす。仕事をしたり、学習したり、地域活動をしたりできるようにしていく。

 

5. 国際的協調

男女が共同で参画できる社会づくりのために、国際社会と共に歩むことは大切。他国の人々や国際機関とともに相互協力して取り組んでいく。

 
     
Copyright© 2014 Japan Association for Clinical Engineers. All Rights Reserved.