メルマガ わいぼーど No.48

Date: Fri, 18 Mar 2011 18:01:22 +0900
From: メルマガ わいぼーど <y-board.send@jacet.or.jp>
Subject: ■メルマガ わいぼーど No.48 【(社)日本臨床工学技士会】

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 (社)日本臨床工学技士会
 わいぼーど
 2011.3.18   第48
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このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された
すべての方々に心よりお見舞い申し上げます。

今回の福島原子力発電所の被害と放射線漏洩について、
SDM教員有志の方から情報提供いただきましたので、
報告いたします。

冷却機能がダウンした原子炉の水冷作業が進んでいます。
 第1発電所の1号炉は既に作業が終了したようです。
 他の炉についても,苦労しながら進んでいます。

4号炉の使用済み燃料についても、
 警視庁機動隊による注水が始まります。

風による放射性物質の拡散の影響について、
 シミュレーションによれば数値は、
 極めて少ないことが明らかになっています。

以下、詳しく説明します.

● 原子炉の構造と安全対策
昨年の8月に当研究科では東京電力柏崎刈羽原子力発電所を見学し、
格納容器の中まで見ることができました.原子炉は燃料棒の入った圧力容器,
それを囲む格納容器,さらに,その外側にある
コンクリート製の容器,そして,外側の建物です.

黒鉛を減速剤に使ったチェルノブイリ型原子炉とは
異なり,核燃料とこれによって生じる放射線(中性子)を,
3重に閉じ込める設計になっています.

● 今回の事態
 非常用の電源系統が津波により冠水し、冷却水の供給が
止まりましたので、外部のポンプ車などから海水を注入して
温度を下げていましたが、冷却能力は十分ではなく、また
水量も足りませんでした。

そのため、圧力容器内の燃料棒が水面上に露出し加熱され、
水と燃料棒とが反応して水素が生成し、格納容器の天井に
溜まり引火して爆発を起こしました。
 これは、
 核の連鎖反応による暴走ではありませんので
       チェルノブイリとは状況が異なります。

TVでショッキングな影像が繰り返し放送されていますが
『水素の化学反応による爆発』です。
安心してください。

水素爆発により建屋の天井が吹き飛びました。
人工衛星による画像をみると、コンクリート製の
容器が健全なことが分かります。
      <安心材料>です。
この容器は、爆弾にも耐える設計と説明されて
います。

   とても頑丈です。

したがって、注水を継続すれば、高レベルの放射能を内部に
閉じ込めたまま温度が下がっていくでしょう。
中性子の減速剤であるホウ酸も使われています。
少し時間がかかるかもしれませんが。

● 4号炉使用済み燃料
使用済み燃料には多量の放射性物質が含まれて
います。これも、冷却水が減っており一部水面より
頭を出しています。

● 放射線量の単位
 TVニュースなどを見ていて分かりにくいのが
シーベルト(Sv)という単位だと思います。

シーベルトは放射線の人体への影響を測定する単位です。

報道などで出てくるミリシーベルト毎時
(mSv/hr) あるいはマイクロシーベルト毎分(μSv/min)
のような単位は、放射線を浴びる速度です。
ミリは 1/1,000, マイクロは 1/1,000,000 です。

距離(km) と速度(km/h) の関係ですね

日常生活で浴びる放射線の量としては、
東京 NY 往復で200μSv, 胃のレントゲン撮影1回で 600μSv という
具合です。 自然界から受ける放射線の量は年間、おおよそ
2,400μSv です。  (住む場所によっても異なります)

TV などで大きく取上げられるのは、例えば
3月15日に第一発電所正門モニタで観測された
11,930μSv/hr = 11.93 mSv/hr のような大きな値です。

これは、その時そこにいれば放射線を浴びる速度です。
仮に1時間いれば この 11.93 mSv を
浴びるということになります。

TV 報道でもあるように、この値は変動します。
車で言えば、速度が上がったり徐行だったりするのと同じです。

高い値が出るのは、爆発で格納容器にたまっていた放射性物質が
一気に放出されたようなことを示しています。その後,下がっています。

その後で下がったということは、壁が崩壊するようなイベントによる急激な上昇が止

低レベルの水準に戻ったことを意味しており、放射線レベルが上がり続けているわけ
では
ありません。 これも安心要因です。

● 距離と風
ある地点に放射線を出す物質があり、ここから距離が遠くなると、
距離の2乗に反比例して放射線強度は弱くなります。これは
光の強度などと同じです。

ですから、距離が遠ければ遠いほど放射線の影響を受けにくいことになります。

今回の場合、風の影響はわずかです。
東京まで離れると、殆ど影響が無いと言って間違いないでしょう。

また、放射性物質の拡散はシミュレーションにより予測可能であり
事実上 20 km を超えては短期的な影響はないとされています。

したがって、東京や神奈川に住んでいる人は福島から飛散した核物質による影響は
無視できるほど小さいと考えてよいでしょう。

放射性物質はわれわれが普段食 べている
食塩の中にもカリウム(K-40)として含まれていますので、
微量でも放射性物質を取り込むことは、大問題であるとはいえません。

首都圏に居て健康に影響を及ぼすような放射能による
障害の可能性は現在のところ無視できるほど小さいので安心してください.

詳細を知りたい人へ:
http://twitpic.com/49ao4a
http://www.aesj.or.jp/info/pressrelease/pr20110316.pdf
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3

 

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