CE of the world

Registered Cardiovascular Invasive Specialist (RCIS)

アメリカのRCISと言う職業を知っていますか?

心カテの技士として医師と共に患者さんに穿刺、カテーテルを挿入、ペースメーカを挿入、皮膚縫合等をして働いています。

PA(Physicians Assistant)に近いですね。

では、RCISになるためにはどのような資格が必要なのでしょうか?

15年前にアメリカに渡り、RCISを取得して、現在はアメリカの病院で働いている日本の臨床工学技士がいます。

その先輩によると、RCISになるためには、2年のRCIS学科があるCommunity Collegeを卒業しなければいけません。

RCIS学科に入学するためには、下記が必要となります。

(Originals Required)

などなど…

 

加えて、私達日本人には、入学条件として、

TOFLE(Test of English as a Foreign Language)か、

大学併設のESL Class (English as a Second Language Class)の卒業

のどちらかが必要となります。

 

RCISになるためには、最低でも3年間の修行が必要ですね。

 

 

おとなりの韓国には臨床工学技士(クリニカルエンジニア)がいない?

 日本を始め、アメリカ、イタリア、中国などの多くの国では臨床工学技士(クリニカルエンジニア)が病院に常駐して、医療機器の安全管理に努めています。

しかし私たちの一番の近隣国である韓国を見ると、クリニカルエンジニアがいません。その代わりにバイオメディカルエンジニアがいますが、韓国ではまだまだ認知度と人数が少なく、限られた病院でしか働いていません。そのため、病院の中の医療機器(人工呼吸器など)は医師が保守管理を行っています。まれに看護師が行っている病院もあるそうです。

 

※  人工心肺装置を操作、管理する「Perfusionist:体外循環士」は韓国にいますが、クリニカルエンジニアという職種ではありません。

※  呼吸療法業務は国家資格、認定制度等はなく、院内の独自教育を受けた方が「呼吸療法士」として従事しています。

 

 将来的には、医療機器の操作と管理方法について熟知しているクリニカルエンジニアへの社会的ニーズが韓国でも広まり、新しい職種として誕生して欲しいものです。

 そのためには、クリニカルエンジニアの先進国でもある私たち日本の臨床工学技士が韓国へ啓発活動等を行い、クリニカルエンジニアのアピールと設立へのサポートをしていくのはどうでしょうか。(中国ではすでにこのような活動が川崎会長を中心に行われています。)

 日本臨床工学技士会の国際交流委員会へ期待をしましょう♪

 

ICEHTMC 2015:The First International Clinical Engineering and Health Technology Management Congressについて

 On October 21-22, 2015に中国の杭州市にて中国では初めとなる、先進国を交えた第1回国際臨床工学及び医療機器保守管理学会が開催されました。主催は中国のクリニカル/バイオメディカルエンジア団体のChinese Society of Biomedical Engineering Clinical Engineering BranchとアメリカのThe IFMBE/Clinical Engineering Divisionです。

 参加国は、中国を初め、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、イタリア、インド、マレーシアなどなど。そして私たち日本も参加をしました。

 学会のテーマは「Facilitating improvement of Healthcare delivery through deployment of health technology and innovation.」で、“医療における技術革新は健康の改善につながる”といったところでしょうか。(意訳しすぎかな…)

 ICEHTMCでのTopicsは9つあり、日本は「教育制度や資格について」のセッションで、日本の国家資格制度や認定システムについて発表を行いました。

 近年、様々な国のクリニカルエンジニアが一つにまとまり、HTMについて考えるようになっています。日本も世界の潮流に乗り遅れないようにしないといけませんね!

 

南アフリカのクリニカルエンジニア

151111-1南アフリカにもクリニカルエンジニア(CE)がいて、病院で働いています。

しかし、CEになる「養成校」や「システム」がありません。

では、どうやってCEになるのかというと、アメリカのAAMI(Association for the Advancement of Medical Instrumentation)やACCE(American College of Clinical Engineering)団体からのCE認定を取得することで、評価がなされ、病院で雇われるようになります。

これはペルーも同じです。

先日、ACCEのセレブレーションにてペルーの女性がCE認定コースを卒業して、晴れてCE認定を取得していました。

彼女は、「これで、やっとペルーの病院でCEとして勤務できるわ♪」と喜んでいました。

ペルーの病院ではアメリカの認定CEを優遇しているそうです。

日本では国家資格であるCEですが、海外ではまだまだ認定が主流であり、逆に、認定の効力も高いのですね。

これは、AAMIのローガン会長が保守管理(healthcare technology management, HTM)を強化するためにアフリカを訪れ、その際にアフリカのCEたちと一緒に撮影した記念写真です。

 

アメリカの病院でクリニカルエンジニアとして働こう!

日本の国家資格と違い、アメリカでは工学系の大学を卒業することでクリニカルエンジニアになることができます。そして、クリニカルエンジニアの《認定試験》に合格すると、認定クリニカルエンジニアを名乗ることができ、給料も大幅にUPします(CCEと呼ばれます。CはCertification:認定)。

そこで、アメリカでクリニカルエンジニアになるための過程をまとめます。

クリニカルエンジニアになるためには

・公認(指定校)の4年制大学(工学系)を最低でも卒業する必要がある。
Typically has at least a baccalaureate (4-year) degree in engineering or engineering technology from an accredited college or university.

CCEになるためには

・病院でクリニカルエンジニとして3年間経験を積み、指定学会のセミナー等を受講すると認定試験が受けられます。認定試験には、筆記と口頭試験があります。
CE Certification desirable after 3 years of experience.
For applicants with the right mix of education and experience; involves written & oral exams on the CE BOK topics introduced earlier, of a clinical, technical, and managerial nature.
※詳しくはACCE Body of Knowledge(BOK)を参照してください

また、驚きなことはCCEを取得した人の60%は修士または博士号を取得していることです。
60% have masters or doctoral degrees.

最後に、指定学会にはAAMI(Association for the Advancement of Medical Instrumentation)やACCE(American College of clinical Engineering)などの団体があります。

 

ACCE

日本には日本臨床工学技士会(JACE: Japan Association for Clinical Engineers)があります。そしてアメリカにも日本のようなクリニカルエンジニアの団体(ACCE: American College of Clinical Engineering )があります。

ACCEは1990年に創立(ちなみにJACEは1987年に創立)されたクリニカルエンジニアたちの集まりで、臨床工学の発展、安全を追求している職能団体です。また、ACCEはアメリカ、そして海外のクリニカルエンジニアが所属している唯一の国際的なクリニカルエンジニアたちの協会でもあります。

主な活動としては、国際臨床工学会やワークショップの開催、WHOとの連携、クリニカルエンジニアになるための認定ガイドラインの作成などを行っています。工学系の学位や病院での勤務年数、認定書(日本なら臨床工学技士免許)を持つクリニカルエンジニアなら世界中の誰もがACCEの会員になることができます。

国ごとで入会金と年会費が異なり、日本なら入会金が$35、年会費は$75です。(もちろん一番高いレートに分類します)一方、発展途上国は入会金が$2、年会費は$4となり、貧しい国で働くクリニカルエンジニアも入会ができるようなシステムになっているところが流石はアメリカ!ってところでょうか。

ここだけの話ですが、AACEのメンバーになると臨床工学のワールド雑誌で有名な『Journal of Clinical Engineering』に投稿する前に無料で査読もしてくれます♪

また、Journal of Clinical Engineeringの編集長はACCEのメンバー。

海外雑誌へアクセプトされたい技士は是非、メンバーになりましょう。(かくゆう私もACCEのメンバーです:D)

 

米国臨床工学技士の業務について

以前、『海外の技士制度について』紹介しました。
 ( ※詳細はCE of the World に掲載中)

今回は、米国臨床工学技士について紹介します。

アメリカの臨床工学技士は機器の点検、術衣を着てORやERを駆け回る、院内をラウンドして使用済みの機器を回収する、など日本の臨床工学技士の業務と似ています。

管理している機器はシリンジポンプ、輸液ポンプ、空気圧迫装置、重症患者監視モニター、パルスオキシメーター、人工呼吸器、人工透析装置、IABP、PCPS、保育器、電気メス、内視鏡装置などにくわえて、放射線治療機器まで管理しているのが特徴です。

院内の医療機器はWi-Fi対応で、トラブルが発生した場合は対象の機器から無線でアラーム情報が臨床工学部門で管理しているパソコンに送られてきます。例えば、病棟で使用している除細動器の電圧低下アラームが発生するとパソコンに警告の画面がでます。それを見て“どこ病棟の何号室で使用している除細動器のACコードを接続してください”と注意喚起することができ、安全で円滑な保守管理に関しては日本の先を進んでいます。

また、アメリカの臨床工学技士は院内システムの全電子情報(EMRなど)を一元化して管理しています。そのため、臨床工学部門内にスーパーコンピューターのような大きなサーバーが置かれ、IT技士=臨床工学技士でもあります。

技士の業務内容は国によっても違いがあるのですね。

 

海外の技士制度について

日本の(臨床工学)技士は“国家資格”です。しかし、世界で働く技士達には国家資格制度はありません。
ではどのように技士になるのでしょうか?
それは、学会や協会から認定を受ける(認定書の授与)ことで技士として病院で働くことができます。

アメリカの技士制度には

などがあり名称は異なりますが、基本は医療機器の保守管理が主な業務になります。

その他の技士には、

などなどCertificate(認定書)によって業務が専門化・細分化されています。

スウェーデンでは専門の大学を卒業して技士になることができます。透析装置の操作を行う技士はいなく、看護師が行っています。

ドイツの技士は病院に常駐して院内会議にも出席しますが、臨床現場には携わっていません。生命維持管理装置の操作は10年前までは技士が行っていましたが、今では医師が行っています。

一つの免許を持つだけで呼吸、循環、血液浄化業務のすべてが行える日本の臨床工学技士制度は世界でも特有(Unique)な職種です。

 

HTM(エイチティーエム)していますか?

医療機器の保守管理のことを「maintenance(メンテナンス)」と表現していると思います。

医療機器管理の最先端を行く、米国医療機器学会(AAMI)では保守管理の文言をHTM(healthcare technology management)で表記しており、世界の共通認識となりつつあります。

昨年、「Maintenance of medical equipment by CEs」のタイトルで海外雑誌に投稿しました。しかし、『Healthcare technology management of medical equipment』と真っ先に添削されてしまいました(笑)

近年の医療機器業界では、

 ◎ HTM=医療機器に特化した保守管理法
 ◎ メンテナンス=医療機器以外の保守管理法

として考えているのでしょう。

これからはあなたも『メンテナンス』よりも

  “ 人工呼吸器のHTMしようか ”
  “ あなたの施設ではどんなHTMしてるの ”
  “ このHTMは有用だね ”

などなどHTMでクールにキメましょう。

米国医療機器学会(Association for the Advancement of Medical Instrumentation, AAMI)

 

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