昨日、「明日の予定」でアナウンスした通りAM6:40 全員集合で、病院見学に出発です。この病院見学をするためにご協力頂いた、Tom, Mario, Suly、更に吉岡氏、井桁氏に感謝いたします。午前中は、学会会場近くのVeteran Affairs Medical Center (VA Hospital)、アメリカ合衆国退役軍人省病院へ、午後からは場所をハリウッドに移動してハリウッドスター達がやって来ると言われるCedars-Sinai Medical Center へ見学に行きます。AAMI 2018 4日目 いよいよ本番 セッション当日で話したように、ここで話がやっと決まるというアメリカンな時間で物事が決定されていくので、キッチリした予定を組んで動く日本人にはドキドキが止まりません。このVA病院への見学が早々に決まっていたならば、Cedars-Sinai Medical Centerへの見学は無かったので、2病院へ見学に行けるのは、ラッキーなのですが、AAMI 2018 開催前のそこまでの道のりが大変だったのと、AAMI開催後は、Marioとミーティングを重ね、ツアー参加者さんと行動を共にし、裏ではヒーローこと天才井桁さんが昨日までメールをやり取りして奔走していただいていたので、ホントたいへんでした。最善を尽くし、良い方向に物事が進んでよかった、と「ホッ」とするのと、「皆様のご協力に感謝いたします」というところです。

Tibor Rubin Veteran Affairs Medical Center

さて、AM7:00 VA 病院のロビーに到着し、井桁さんがAnitaに連絡をとってくれました、程なくしてAnitaから命を受けたAlex がやってきてくれたのですが、私はまだ内心見学できるか?心配しています。Alexと共に皆でセキュリティーのオフィスに向かいました。ここで見学の承認がおりないとこれ以上病院に入ることが出来ず見学も出来ないのです。セキュリティーのおばちゃんは、案の定「見学なんて話聞いてないよ!」とAlex に噛み付いています。「やっぱりか~!」おばちゃんは、何度かバックヤードと私達の居るオフィスを行ったり来たりして、Alexと話しをして、ようやく12名分、(吉岡、井桁、平山、井口、岡田、竹田、井上、佐藤、真下、真下、筧、長澤)と全員のVisitorの名札を作ってくれました。これでやっと見学が現実のものとなるのです。Alex、根気強く交渉してくれてありがとう、ホッとしました。それからは、Clinical Engineer Department(機器管理室)、Emergency Department(救急外来)、ICU、薬剤師部門(ここは、麻薬がおいてあるので、後で調整するとのことでしたが、見ることは出来ませんでした。)、幸運なことに、見ることが出来ると思っていなかったOP部門、透析部門まで見せていただきました。Perfusionistは、この病院には居なかった(開心術が無かった)ので、ハイブリッドORがメインでした。透析部門では、患者さんへの透析開始カニュレーション業務まで見せていただいて、患者さんを見ることなんて、絶対に出来ないのに見せてくれるこの凄さ、皆にそこを理解していただけるよう、「凄いことなんですよ」と説明させていただきました。逆に私には、患者さんは日系2世の方で透析開始直後から血液ポンプを200mlで回す凄さはわかりませんでしたが、透析関係の方は驚いておられました。私も20年ほど前に単身アメリカのUCSF Medical Center(サンフランシスコメディカルセンター)でPerfusionを見た時も、開始直後に、Totalまで持っていきイニシャルドロップをしなかったのを見て、日本で同じ様にした事があって、今では京大心臓血管外科の湊谷教授に「アメリカンなポンプ回してるね~、アメリカでの見学が生きてるやん」と言ってもらえた経験があるので、今自分自身の常識となっている事を打ち破って、新たな方法に一歩踏み出せる、新たな選択肢が出来たことは非常に重要なことではないか?(それをするか?しないか?は、御本人もしくはそこの部門の方針もあるとは思います)と思いました。Alexは、まだ紹介したい部門はあるんだけれど、時間は大丈夫?と聞いてくれるので、時間を見たら既に3時間の見学をしています。途中会議で忙しい中をぬって、Anitaも状況を見に来てくれましたし、最初の病院見学の話は、「1時間位で!」ということだったので、本当にAlex, Anitaには、感謝です。とはいっても、こちらも渋滞を抜けてもう1箇所見学があったので、時間に少しの余裕を見て、これでVAの見学は終わらせていただくことになりました。ここで筧さんは、別行動されることとなっており、お別れでした。お疲れ様でした。

Cedars-Sinai Medical Center

次のCedars-Sinai Medical Center(CSMC)へは、ロスの渋滞を抜けてハリウッドに行かなければいけないので、CSMC近くまで行ってから時間があればランチ、なければそのまま強行で見学と言う事となりました。おかげさまで、ランチの時間が取れてマクドナルドで軽くランチをとり日本とアメリカのマクドナルドを比べてもらいました。何をするのも新しい経験なので、経験は多いほうが良いですよね~♪ニッコリ

CSMCロビーへ到着後、井桁さんがRoberto に連絡してくれて、RobertoとNickieがロビーまで来てくれました。RobertoはClinical Engineer 部門のトップ、Nickieは、留学で滋賀県大津市に住んで居たことがある少し日本語が喋れるインド系の女の子です。それから、CE部門に見学に行き、そこでCE部門を2チームに分割した一チームのリーダーCurtさん、イタリアからやってきたお兄さんのMicheleさんと行動を共にして行く事となりました。Michele に名前を聞くと、ミカエルと答えたので、(ドイツ語読み)ドイツの方ですか?と聞くと、イタリアですと返事、アメリカだとマイケル(英語読み)って名乗るので、あ!っと思って聞いたけど外しちゃった(あらまあ)。因みに、チャールズとカールも同じで、ジョンとジャンとイワンも同じ名前の、各国読みなんです。ここではやはり、患者さんの居るところは、入れません、患者さんが居なくてもセキュリティのお兄ちゃんがいれば撮影禁止、これが普通なんですけど患者さんの居るところには、あまりいけませんでした。CE部門、ICU、3階一般病棟、Central Monitoring Ccenter (モニタールーム)、透析室、そしてシュミレーションセンターと見せていただき、最後には、会議室で質問コーナーまで設けていただきました。ですので、CSMC見学出発時に皆さんには質問一人3質問以上をノルマとして、見学していただきました。漠然と見るよりも、質問を考えつつ見学する方が、より集中力ができて良いのでは?と思ってのノルマです、ニッコリ。驚いたのが、1ビルそのまま手術塔、ICU塔、となっている位大きな病院で、シュミレーションセンターは、医学生が24時間自由に使えると言いていました。質問コーナーで私が一番驚いたのは、スワンガンツカテーテルを開発したのがこの病院の先生であったことです。そしてヒーロー、2箇所の病院の通訳ありがとうございました。こんなに上手にほぼ同時翻訳してくれる人が日本臨床工学技士会に居ることが同じ臨床工学技士として、幸せなことだな~としみじみ思いました。感謝いたします。

反省会 & ディナー

今日の夕食は、ロングビーチ最後のディナーと言うことで、また1時間ほど渋滞の中をホテル周辺まで帰り、そこでディナーをすることに決まりました。そして、この車中の1時間に今回の病院見学、AAMIで心に残った事、このAAMI2018ツアーで良かったこと改善点等を皆さん一人一人に答えていただき、必要であればコメントをさせていただきました。車が15人乗りのバンなので、前で言っている声も後ろには聞こえづらく、後ろの声も前には聞こえづらいので、ここも改善点だな!と思いながらご意見、反省点を伺い大変有意義な時間となりました。車載カラオケマイクor Bluetoothカラオケマイクが有力候補でしょうか?該当製品がありましたら、教えて下さい。ここで出てきた意見は、臨床工学技士以外も一緒に病院見学に訪れたので、「臨床工学技士からの、視点では聞けなかった話が聞けたのが良かった。」と言う意見、ホント多様性って重要だと思うので(特にアメリカに来て多様性の重要性を認識しました。)、医師、薬剤師、看護師、検査技師、企業の方、官公庁の方等大歓迎です。そしてやはり、部屋飲みが出来ていないので皆さんと話をする時間が取れておらず今までのように近い関係になりづらい環境だったとの意見もでました。そのほかは、検索の重要性です。自分の片手にあるスマホでインターネットに繋いで、googleで検索すればほとんどの事がわかるようになっている時代ですので、検索して自分の望む結果にまでたどり着けるかが、重要となってきています。検索の重要性を理解し、使いこなせるようになる為、どんどんと検索し続けて下さい。と言うことで、今晩のディナーのレストラン探しがスタートしました。いよいよホテルが近くなった頃、昨日のリベンジということで、クラムチャウダースープの飲める店がホテルの近くにもある!と検索をしてくれて、値段もチェックしながらそこに行くことになりました。一度ホテルで着替えたいとの要望もありホテルで着替え、レストランへ出発です。皆さん念願のクラムチャウダーとこの旅最後のお肉を頂き満足です。さてホテルに返って皆で語らい合いましょう。ホテルに一度返った時に、部屋飲みの意見が出たので、なんとかしなければいけないと、Jと私の部屋を潰す形で部屋のみの準備をしていました。冷蔵庫なしでしたが、バスタブにビール等を入れ、その上から氷を掛けておいたのです。Jの部屋の次は、私の部屋に場所を替えてつづきをしました。やはりコミュニケーションの場は最重要項目なので、抜かすことは出来ないことだと再確認しました「来年には絶対改善しますね!」。流石に寝落ち寸前となっているようで、AM3:30皆自分の部屋へ返っていきました。

 

明日の予定

明日は、帰国便に13時に乗れればよいのですが、平山氏がメキシコに学会発表に行くためにAM10時の飛行機に乗らなければいけないので、AM8時にはロスの空港に到着しなければいけません、車で通勤ラッシュを行くことになるので、1.5時間の余裕を見てAM6:30にホテルを出発します。