第24回近畿臨床工学会  ワークショップ “みんなに聞きたい!ワーク・ライフ・バランス” Report

昨年11月18日・19日に第24回近畿臨床工学会が和歌山県にて開催され、近畿男女共同参画委員会主催で“みんなに聞きたい!ワーク・ライフ・バランス”というワークショップを行いました。前半は、WLBの概要説明、兵庫県臨床工学技士会の取り組み、育MEN技士さんの事例報告をそれぞれご発表頂き、後半はリアルタイムアンケートシステムを用いて会場の皆さんからのご回答を基に発表者・コメンテーターを交えてディスカッションを行いました。 

最初に回答者の属性を知るためにいくつか入力して頂き、そのあと質問を投げかけ、コメンテーターを交えてディスカッションを行うという流れで進みました。

 実際、回答をされた方は約60名で、その内訳は、管理職35%、中堅技士15%、スタッフ40%、学生さんが10%でした。また男女比は、2:1、既婚者が約60%を占めていました。

このアンケートでは、臨床工学技士の仕事について、キャリア形成について、WLBについて、という3つのテーマを設定しました。

『今の仕事に関してどのように感じていますか?』という質問に対しては、約80%の人が、やりがいがある・こんなもんでしょう、と回答していましたが、残り20%(20歳・30歳台)の方からは、“忙しいだけ”“思っていた通りじゃなかった”という回答がありました。フリーコメントでは、業務量が多い、雑用が多い、等のネガティブな意見とレールが敷かれていないのでやりがいがある、楽しい!といったポジティブな意見とが混在していたことが印象的でした。

また『お給料は良いが残業・呼び出し・待機有 vs お給料はそこそこだが定時帰宅・週休2日』と言う究極(?)の2択では、やや後者を選ぶ回答が多くありました。特に30歳・40歳台の方が後者を選んでいたので、子育て世代の方が家族との時間を持ちたいという意思の表れなのかな?もしくは自分磨きの時間を持ちたいという思い?など想像してしまいました。家事・育児・介護の分担についての考え方も、夫婦で分担する形が理想形だという意見が多くあり、共働き世代が多い現代社会を反映しているのだな…と感じました。

このワークショップでは、他にも貴重な生の声をたくさんいただくことができ、今後の課題も見出せたように感じました。これからも近畿から全国へ発信できたらいいなと夢はどんどんふくらんでいきます。そして、ワーク・ライフ・バランス検討委員会の活動へも皆様よりご支援いただけるとうれしいです。